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2016年1月29日(金)

きょうの潮流

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 長い弁明から一転、言葉に詰まりながら閣僚を辞すると表明しました。建設会社から2度にわたって50万円ずつを受け取ったと週刊誌で報じられていた甘利明・経済再生相。免れない責任に追い込まれた結果でしょう▼しっかり説明すると言っていた記者会見では、大臣室や自身の地元事務所で金銭を授受した事実を認めました。「適正に処理するよう」秘書に命じていたといいますが、ならばなぜ疑惑が持ち上がったときに言わなかったのか▼地元事務所の秘書が500万円を受け取ったことも認めました。そのうち、300万円を秘書が私的に使ったとも。政治資金収支報告書に載せていなかったことも明らかに。UR(都市再生機構)への口利きは否定しましたが、いずれも秘書の証言です▼甘利大臣は自身の監督責任を口にして閣僚の座からは降りました。しかし、国会議員としての責任はどうするのか。カネによって政治をゆがめる渦中にあった責任は重大です▼「秘書に責任転嫁はできない。私の政治家としての美学、生きざまに反する」。決断の理由をそう語った甘利氏。「政治家としての矜持(きょうじ)」を口にするなら、疑惑にふたをしないで真相を明らかにすべきです▼安倍首相の盟友で政権の重要閣僚。疑惑の解明に動かず、かばい続け慰留した首相の責任も重い。この3年間で、安倍内閣下では不明朗な政治資金や企業からの献金問題などですでに3人の閣僚が辞任しています。カネにまみれた人たちに政権をになう資格はありません。


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