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2016年1月17日(日)

点呼せず出発 前日確認印

長野バス事故

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 長野県軽井沢町のバス事故で、運行していたバス会社イーエスピーの高橋美作社長(54)ら幹部3人が16日、東京都羽村市の同社が入る関連会社施設内で会見しました。事故があったツアーの出発時、法律で定められている体調確認などの点呼を実施しないまま運転手2人が会社を出ていたことや、ツアーの受注額が国の基準を大きく下回っていたことなどを明らかにしました。

 同社長らによると運転手2人は14日午後7時ごろ、市内にある同社の車庫を社用車で出発。その際、立ち会うことになっていた社長が時間を勘違いし間に合いませんでした。

 2人が呼気のアルコールチェックをした記録があるといいますが、実際に誰が息を吹き込んだのかは確認できないといいます。

 従来は運行管理者である荒井強本社所長(47)が点呼を行いますが、同所長がバスに乗務中だったため社長が担当していました。同社では昨年12月に点呼場所を本社内から市内の車庫に変更。それ以降、点呼なしでの出発が「少しずつ増えていた」(社長)といいます。

 また、荒井所長がこの前日に乗務に出る際、点呼を確認する書類に「点呼済み」や「到着済み」を示す印鑑をあらかじめ押していたことも明らかにしました。同所長は「社長に点呼を頼むので、負担を減らそうとした」と説明。過去に4〜5回あったといいます。

 ツアーの受注額が、国の貸し切りバスの基準27万円を大きく下回る19万円だったことも明かしました。記者から「受注額が下がったために安全対策がおろそかになったのでは」と指摘されました。


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