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2015年12月13日(日)

きょうの潮流

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 「ブッシュの申し子」。過激組織ISをシリアとイラクで直接取材した経験を持つドイツ人ジャーナリスト、ユルゲン・トーデンヘーファー氏は、こう表現します▼ブッシュ前米大統領はアフガニスタン戦争やイラク戦争など対テロ戦争を拡大しました。その混乱の中でISは誕生し、支配地域を広げていきました▼「ISは米国製兵器で武装している」。CNNは、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルの報告書をこう伝えました(9日)。それによると、米国などはイラク戦争直後の2003年から07年にかけ100万点以上の小火器、数百万発の弾薬をイラク軍に供給。しかし少なくない兵器が行方不明に。同時期に闇の兵器市場へ多くの兵器が流れ込みました▼14年の攻勢でISがイラク軍基地を占拠した際も多くの武器が奪われました。その後も米国はイラク軍に戦車や戦闘機などの供与を続けていますが、アムネスティは「それらもISなどに流れる危険が高い」と。ISに渡る危険のある武器輸出の禁止を呼びかけています▼識者は流れ込む資金や人、武器の遮断がISとのたたかいに最も効果的だといいます。空爆強化は市民の犠牲を増やし、「ISを喜ばせる」(前出の独ジャーナリスト)だけです▼本紙日曜版(13日号)は、米軍三沢基地(青森県)のF16戦闘機が、昨年に続き今年もIS空爆作戦に参加したことを伝えています。新たな「報復の連鎖」を生む軍事作戦。在日米軍の加担を見過ごすわけにはいきません。


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