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2015年12月6日(日)

労働改悪 国家暴力を糾弾

ソウル 政権退陣求め市民ら集会

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(写真)5日、ソウル市内で開かれた第2次民衆総決起大会で「国民の声を聞け」などと書いたプラカードを掲げる参加者(栗原千鶴撮影)

 【ソウル=栗原千鶴】韓国の市民団体や労組などで構成する「総国民対策委員会」は5日、ソウル中心部で、国家暴力を糾弾し、労働改悪を進める朴槿恵(パク・クネ)政権の退陣を求める「第2次民衆総決起大会」と「総国民大会」を開催しました。主催者によると4万人が参加しました。

 先月14日の「第1次民衆総決起大会」では警察側が放水などで弾圧、参加者にけが人が出ており、主催者側は開催にあたり、集会を平和的に行うことと、警察側には挑発行為をしないよう要求しました。

 全国民主労働組合総連盟(民主労総)のハン・サンギュ委員長は映像で「(先月の集会で)13万人の声を暴力で罵倒し、民衆の要求を黙殺した政権に、はっきりと私たちの要求を伝えるために再び集まった」と表明しました。

 政府が進める歴史教科書の国定化に反対する団体や、昨年4月に300人近い犠牲者を出した客船セウォル号沈没事故の遺族らが発言。国民の声、犠牲者の声をきかない政権を退陣させようとの声があがりました。

 大会は、19日に各地で同時多発的に第3次民衆総決起大会を開催することや、警察の放水で重体となっている農民の回復を願う宣言文を確認しました。

 母親が経営する飲食店を手伝いながら正社員の仕事を探す女性(26)は「年齢の壁があるので正直、焦っている。(非正規職を増やそうとする)政府の労働改悪を止めたい」と話しました。「教科書の国定化反対」と書いたプラカードを掲げた女子高生(17)は「国定化の発表を聞いたときは悔しかった。きょうは自分の意志を示したかった」と語りました。


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