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2015年11月15日(日)

パリ同時テロ 127人死亡

劇場などで乱射・爆発 仏大統領、「ISの犯行」と言明

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 【パリ=島崎桂】フランスの首都パリと同市近郊の複数箇所で13日夜(日本時間14日早朝)、銃撃や爆発が相次いで発生し、少なくとも127人が死亡しました。約180人の負傷者が出て、うち80人は重傷です。オランド仏大統領は、一連の事件をテロと断定し、過激組織ISによる犯行だと言明しました。同大統領は「緊急事態」を宣言し、国境封鎖を命じました。また、ロイター通信も14日、過激組織ISが犯行声明を出したと伝えました。


 一連の爆発・銃撃は少なくとも6カ所で発生しました。一部証言によると、容疑者らはイスラム教の神の名や、フランスが過激組織IS掃討のため実施しているシリア空爆を口にしていたといいます。

 ロイター通信が14日報じたところによると、過激組織ISは、フランスは空爆を続ける限り平和ではいられないとのビデオ声明を出しました。ビデオの日時は不明。

 このうち、パリ11区のコンサートホール「バタクラン」では、コンサート中に乱入した容疑者による銃撃で100人以上が死亡しました。容疑者は人質を取り、一時立てこもりましたが、14日午前1時ごろ、警官隊が突入しました。

 容疑者は乱射時、アラビア語で「アラー・アクバル(神は偉大だ)」と叫んでいたといいます。

 一連のテロで自爆や警官隊との銃撃戦で8人のテロ容疑者が死亡しました。

 事件発生時に屋内にいた仏ラジオ局・ヨーロッパ1の記者は同局に対し、容疑者が「カラシニコフタイプの銃を持って乱入し、銃撃を始めた」と証言。「10〜15分にわたり銃撃を行った」「群衆はパニックに陥っていた」と語りました。

 これに先立ち、パリ10区のバーでは午後10時ごろ、男1人が乱入し、銃を乱射、立て続けに向かいのレストランを銃撃しました。

 また、パリ北郊サンドニの仏国立競技場近くのバーでもほぼ同時刻に2度の爆発が発生。同地ではサッカーの仏独親善試合が行われており、オランド大統領も観戦していました。これらの爆発については、自爆テロだったとの証言が出ています。

 在仏日本大使館は14日午前0時(日本時間同8時)現在の情報として「銃撃に巻き込まれた邦人はいないもようだ」と述べました。


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