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2015年11月4日(水)

核廃絶 新決議案を採択

国連第1委 禁止条約交渉の開始求める

オーストリアなど提案

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 【ワシントン=島田峰隆】ニューヨークの国連本部で開かれている国連総会第1委員会(軍縮・国際安全保障問題)は2日、核兵器の非人道性を告発し、全面廃絶や禁止条約の交渉開始を求める新たな決議案を圧倒的な賛成多数で採択しました。

 メキシコやアイルランドなどが準備した決議案「核兵器の人道的結果」は賛成136、反対18、棄権21で採択されました。決議の共同提案国は、56カ国に上りました。

 同決議は2012年以来繰り返し発表されてきた、核兵器の非人道性を告発し、全面廃絶を求める共同声明に基づいています。「いかなる状況下でも核兵器が二度と使われないことが人類の生存の利益になる」「その唯一の道は全面廃絶だ」と強調しています。

 決議案「核兵器の禁止と廃絶のための人道の誓い」は賛成128、反対29、棄権18で採択されました。同決議は、オーストリアが昨年提案した、核兵器を禁止する法的措置を求める「人道の誓い」に沿ったもの。非人道性についての知見を核兵器廃絶の議論の中心に据え、核不拡散条約(NPT)の義務に基づいて、核兵器を禁止する効果的措置の交渉を促しています。

 南アフリカが提案した決議案「核兵器のない世界への道徳的な責務」は賛成124、反対35、棄権15で採択されました。非人道性に照らして、すべての国に対し、核兵器を禁止、廃絶する法的拘束力のある効果的措置をとるための行動を求めています。

 3本の決議すべての提案国になったオーストリアのクメント国連大使は2日、「非人道性に照らすと、核兵器保有の議論は、時代錯誤の危険で極めて無責任なギャンブルだ」と指摘。「受け入れがたい結果や大量破壊で脅すことを安全保障の道具とする考え方から脱却する必要がある」と核抑止力論を批判しました。


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