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2015年11月2日(月)

「慰安婦」は性奴隷 論証

一橋大学園祭で講演会

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 講演会「日本軍『慰安婦』問題とどう向き合うのか」が1日、東京・国立の一橋大学の学園祭で開かれ、会場いっぱいの約150人が参加しました。

 同大学の吉田裕教授は、「安倍内閣の積極的平和主義路線は、国民の歴史認識のつくり替えと常にワンセット」と指摘し、安倍談話の問題点と国民意識の変化を解説。安保法反対の若者の運動が広がる一方で、植民地支配や侵略戦争を「やむを得なかった」とする回答が増えていることを挙げ、反韓・反中のナショナリズムが平和主義を腐食する可能性に警鐘を鳴らしました。「常に歴史を直視し、絶えず学び直す姿勢が必要。『慰安婦』問題はその試金石」だとのべました。

 立教大学の小野沢あかね教授は、「『慰安婦』は公娼(こうしょう)であり性奴隷ではない」という論に対し、「慰安婦」全員が元公娼ではないと指摘。そもそも公娼は、当時の国際法や国内法、政治家や学者の発言、新聞の社説などでも「人身売買された性奴隷」として認識されていたと示し、「公娼から『慰安婦』になった女性も性奴隷」だと強調しました。

 中央大学の吉見義明教授は、「『慰安婦』は性奴隷」という論は捏造(ねつぞう)だとする言説に対し、「慰安婦」は居住や外出の自由、軍人の性の相手となることを拒否する自由、廃業の自由がない性奴隷だったことを、米軍資料や「慰安婦」証言から論証しました。


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