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2015年10月17日(土)

沖縄防衛局に抗議

県民会議と野党国会議員 不服申し立ては脱法行為

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 沖縄県選出の野党国会議員と、政党や労組・団体でつくる「基地の県内移設に反対する県民会議」は16日、沖縄防衛局を訪れ、翁長雄志知事による名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認取り消しを順守し、辺野古新基地建設の断念を求める要請書を井上一徳局長に手渡しました。

 要請には赤嶺政賢(日本共産党)、照屋寛徳(社民党)の両衆院議員、糸数慶子参院議員(無所属)と県民会議の団体代表者らが出席しました。

 要請文は、取り消し処分の効力をなくすため沖縄防衛局が行った国土交通相に対する審査請求と執行停止の申し立てに抗議し「行政不服審査法を勝手に解釈悪用し、申し立てをすることは国の脱法行為であり言語道断」として、申し立ての即時取り下げを要求。新基地建設断念と米軍普天間基地の即時閉鎖・返還を求めました。

 井上局長は「承認に何ら瑕疵(かし)はない。海上作業を一刻も早く再開するため審査請求と執行停止の申し立てを行った」と強弁しました。

 赤嶺氏は「権力者でしかできないような脱法的禁じ手を使うのは、民主主義の破壊と同時に法治主義の破壊だ。こういうやり方は絶対に通用しない。速やかに撤回を」と迫りました。

新基地断念を 緊急集会に200人

写真

(写真)「新基地建設を断念せよ」と唱和する緊急集会参加者=16日、沖縄県嘉手納(かでな)町

 要請に先立ち、沖縄防衛局前で直ちに新基地建設断念を求める緊急集会が開かれ、約200人が参加。防衛局の申し立てに対し「脱法行為を許さないぞ」「国交相への申し立てを取り下げろ」と唱和しました。

 マイクを握ったヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「承認取り消しによって撤収すべき工事機材や資材を放置したまま申し立てをして、同じ内閣の中で審査するという暴挙は許せない」と批判しました。

 沖縄県統一連の瀬長和男事務局長は「県民を愚弄(ぐろう)している。防衛局に対し抗議の声を上げ続けるとともに翁長知事を支え、全国・世界に呼びかけて辺野古の座り込みにいま以上に多く人を集めて頑張っていこう」と呼びかけました。

 日本共産党の中村重一北谷(ちゃたん)町議は「政府は普天間基地の危険性除去というが、新基地が造られたら侵略戦争の基地として拡大強化され、さらに県民に大きな危険を与えるのは明らかだ。安倍政権の無法なやり方を許さず、新基地を白紙撤回させるまで団結していこう」と訴えました。


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