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2015年8月19日(水)

きょうの潮流

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 戦後70年のこの夏、昭和天皇の玉音放送が、ニュースやドラマ、映画などであらためて話題となりました。ポツダム宣言を受諾し、戦争の終結を天皇がラジオを通じて国民に直接語った、1945年8月15日昼の出来事です▼この一連の動きを「聖断」―昭和天皇による戦争終結の決断で国民が救われたと描く歴史認識には、批判も大きい。天皇の戦争責任にもかかわるからです。本紙文化面でも山田敬男氏が「遅すぎた決断」を論じました▼「もう一度戦果を挙げてから」と、早期の戦争終結に踏み切れなかった天皇や当時の国家指導部。もっと早ければ沖縄の悲劇も、広島・長崎の原爆被害も、なかった…▼「聖断」から玉音放送までの24時間を描いた映画「日本のいちばん長い日」の原作者、半藤一利氏は戦後70年をめぐる催しで、日本が憲法9条をもって70年間戦争しなかったことの意義を語りました。「戦争は、始めるのは簡単だが、終わらせるのはいかに大変か。そのことをあらためて考えなければならない」▼日清・日露や太平洋戦争などをどう終わらせてきたかを問うた『「戦争」の終わらせ方』(原田敬一著)も、次の戦争をどう食い止めるのかという問題意識に立っています。戦争もやむなしの声が再び日本に現れるのも、「50年戦争」を終わらせていないからではないのか、と▼戦争を始めさせないために今何をなすべきか、が正面から語られる暑い夏。「戦争する国」づくりへ危うい前のめりが続く安倍政権への、するどい警告です。


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