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2015年8月13日(木)

「原点は米軍強制接収」

辺野古新基地 集中協議開始 翁長知事が主張

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 沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事と菅義偉官房長官は12日、沖縄県庁で会談し、同県名護市辺野古への米軍新基地建設をめぐる県と政府による1回目の集中協議を行いました。翁長氏は会談で、新基地問題について「原点は(米軍による普天間基地の)強制接収だ」と主張。一方、菅氏は1996年の日米合意を原点とする立場を示し、双方の立場の違いが改めて浮き彫りになりました。

 翁長氏は会談で、(1)米軍普天間基地の歴史(2)在沖米海兵隊の抑止力(3)沖縄の米軍基地の地政学的位置―の三つの論点をあげて、辺野古への新基地建設が不可欠とする政府の主張に全面的に反論。1カ月間の集中協議の論点と基本的な主張を、1回目の会合で確認しあったとみられます。

 菅氏は、新基地建設に対する政府の考え方を説明する一方、「静かな環境の中で意見交換し、理解が深まればいい」と述べ、対話姿勢を強調しました。翁長氏は会談後、「(菅氏は反論せずに)聞き役に回っていた」と述べました。

 会談後、翁長氏は新基地問題と「負担軽減」策や振興策との関連を問われ、「(関連は)しない」と明言。菅氏は「(政府と沖縄で)出発点が違っている。お互いに大きな距離があった」と認めざるをえませんでした。

 会談では、安慶田光男、浦崎唯昭の両副知事が同席しました。


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