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2015年8月3日(月)

きょうの潮流

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 「瑕疵(かし)」。辞書を引くと、「法律または当事者の予期するような状態や性質の欠けていること」となっています。要するに何らかの欠陥がある、という意味なのでしょう▼一昨年末、沖縄県の仲井真(なかいま)弘多前知事が米軍新基地建設のために名護市辺野古の埋め立てを承認したことは法的に瑕疵があるといわざるをえない―。翁長雄志(おながたけし)知事が任命した県の第三者委員会はこう結論づけました▼当然といえば当然です。ジュゴンやサンゴなど貴重な生き物がすむ海を大量の土砂で埋め立て、人殺しのための基地をつくるにもかかわらず、「環境保全措置が取られている」と結論づけているのですから。ただ、その問題点が法的に裏付けられたのは大きい▼翁長知事は7月31日、菅義偉官房長官との会談で、「法的な瑕疵」をベースにして政府との協議に臨む考えを示しました。政府の出方次第では、知事は8月末にも埋め立て承認取り消しに向けた手続きに着手します。そうすれば、通常国会が閉会する9月下旬には取り消し判断の準備が整います▼戦争法案を廃案に追い込み、新基地建設阻止でも大きく前進すれば、安倍政権を追い詰めることができます。たたかいの夏を経て、秋には大きな成果を得たいものです▼ただ、政府は是正勧告や訴訟といった対抗措置に出るのは確実。法廷闘争だけでは、新基地阻止はできません。「あらゆる手段で辺野古新基地を造らせない」。こう訴える翁長知事を支え、まさに「あらゆる手段」をつくす必要があります。


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