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2015年6月2日(火)

離島航路 拡充へ一歩

鹿児島 島民の悲願届け国動かす

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 鹿児島県の三つの離島からなる三島村と本土を結ぶ村営船の定期航路について、国土交通省は、10月から拡充することを許可しました。国会質問で、本土との定期航路増便を求めていた日本共産党の塩川鉄也議員に対し5月25日、同省海事局の新垣慶太課長が報告しました。

「海の国道」

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 三島村の離島は、鹿児島市から南西100キロ〜150キロにある竹島、硫黄島、黒島で、人口は372人(5月1日時点)。現在、3島と鹿児島市を結ぶ村営船が週3便を限度に運航。10月からこのうち月1便が最西の黒島から枕崎市(本土)まで延伸され、本土への航路が増えることになります。

 塩川氏は3月6日の衆院予算委員会で、三島村の住民が急病時などの不安を抱えていることを紹介し、「本土と村を結ぶ航路の1日1便の運航という村の要望に応えるべきだ」と強調。離島を抱える自治体でつくる全国離島振興協議会が、離島航路を「海の国道」と位置づけ、全航路への支援の抜本拡充を要望していることを示し、国の補助を充実させるよう求めました。

 これに対し太田昭宏国交相は「離島の方たちの利便性を獲得することは大変重要」「できるだけ要望に従いたい」と答えました。

写真

(写真)塩川議員(左)を訪れた大山辰夫・三島村長=3月10日、国会内

支援さらに

 塩川氏は国交省の報告に対し「重要な前進です。住み続けられる離島をつくるうえで、生活航路の確保は不可欠です」と語り、新航路を国の補助対象とすることや、さらなる拡充を求めました。


病院や葬式にもすぐに行けない

 三島村・大山辰夫村長の話 航路拡充は村民の悲願で、今回の枕崎への新航路事業認定は村民も喜んでいます。

 離島と本土を結ぶ航路は、生活物資の輸送をはじめ医療、教育など島民の生活全てに関わる必要不可欠なものです。今は便数が少ないために「必要であってもすぐに病院に行けない」「本土の身内に不幸があっても、通夜や葬式に間に合わない」状況です。道があれば当たり前のようにできることが、島民は船がなければできないのです。

 私たちは、現在の週3回の便を全て枕崎までつなげ往復させることで、週6日は島民が本土へ向かうことができるようにすることを目指しており、今回の認定はそれに向けた一歩です。国は離島航路を国道と位置づけて、支援を拡充していただきたいと思っています。


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