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2015年5月4日(月)

「戦争立法」反対の一点で共同し安倍政権のたくらみ打ち破ろう

5・3憲法集会 志位委員長のあいさつ

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 日本共産党の志位和夫委員長が3日の憲法集会(横浜市)でおこなったスピーチを紹介します。


写真

(写真)あいさつする志位和夫委員長=3日、横浜市西区

「国民の命を守る」こととはまったく関係ない

 みなさん、こんにちは(「こんにちは」の声、拍手)。日本共産党の志位和夫です。心からの連帯のごあいさつを送ります。(拍手)

 安倍政権が「安保法制」と呼んでいる法案、正体は何でしょう。「国民の命を守る」といっていますが、そんなこととはまったく関係ありません。アメリカが世界で起こす、どんな戦争にも自衛隊を参戦させよう、日本を「海外で戦争する国」につくりかえる「戦争立法」が、その正体ではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)

 私は、この「戦争立法」には、憲法を根底から破壊する三つの大問題があるということを言いたいと思います。

「戦地」に派兵、「殺し、殺される」戦闘――断じて許すな

 第一は、アメリカが、世界のどこであれ、アフガニスタン戦争、イラク戦争のような戦争に乗り出したさいに、自衛隊が従来の「戦闘地域」まで行って、軍事支援を行うことになるということです。

 「戦闘地域」まで行きましたら相手から攻撃されます。攻撃されたらどうするのか。私たちが、国会で追及しますと、安倍首相は「武器の使用をする」とはっきり言いました。そうしたら、戦闘が起こるではありませんか。憲法9条が禁止した武力の行使そのものではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)

 自衛隊を「戦地」に派兵し、「殺し、殺される」戦闘を行う。こんな道は断じて許すわけにまいりません。(大きな拍手)

PKO法改定の危険――戦乱が続いている地域での治安維持活動も

 第二に、PKO(国連平和維持活動)法改定というのが曲者(くせもの)です。この法改定によって、PKOとは関係のない活動にも自衛隊を派兵する仕掛けをつくろうとしています。

 形式上「停戦合意」がつくられているけれども、なお戦乱が続いているようなところに、自衛隊を派兵して、治安維持活動をさせる。武器の使用も自己防護だけではなくて、任務遂行のためのものも許されるようにする。3500人もの戦死者を出しているアフガニスタンの国際治安支援部隊(ISAF)、4500人もの戦死者を出しているイラク多国籍軍のような活動に自衛隊を参加させることになります。

 ここにもう一つの危険があることを、私は、強く告発したいと思うのであります。(拍手)

集団的自衛権――先制攻撃への参戦の危険が明らかに

 そして、第三に、日本がどこからも攻撃されていないのに、集団的自衛権を発動して、アメリカとともに海外で戦争をするということです。どういう場合にやるのでしょうか。

 私は、衆院の本会議で「アメリカが先制攻撃の戦争を行った場合でも、集団的自衛権を発動するのか」とたずねました。安倍首相は、「個別具体的に判断する」というだけで否定しませんでした。

 みなさん。先制攻撃というのは国際法違反の侵略行為です。そして、アメリカは、ベトナム侵略戦争、イラク侵略戦争など、先制攻撃の常習犯ではないですか。(「そうだ」の声、拍手)

 米国が無法な戦争に乗り出したときにも、自衛隊が参戦するとなれば、「集団的自衛」ではなく、「集団的侵略」になってしまうではありませんか(「そうだ」の声、拍手)。日本を無法国家にさせるわけには、断じていきません。(大きな拍手)

憲法9条を守り抜き、9条を生かした平和日本を築こう

 私は、心から呼びかけたい。

 「戦争立法」反対の一点で、思想・信条の違いを超え、国会内外で、今日は各党代表のみなさんがお見えになっていますが、この一点で共同して、すべての政党・団体・個人が力をあわせて、安倍政権のたくらみを必ず打ち破ろうではありませんか。(「よし」の声、大きな拍手)

 世界に誇る憲法9条を守りぬき、9条を生かした平和日本を、みんなで力をあわせて築こうではありませんか。(拍手)

 ともに頑張りましょう。ありがとうございました。(大きな拍手)


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