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2015年4月23日(木)

きょうの潮流

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 2人の“対話”に心が洗われる思いになりました。野球解説者の張本勲さん(74)と、サッカーJ2横浜FCの三浦知良(かずよし)選手のテレビ越し、新聞越しのやりとりです▼きっかけは張本さん。日曜(12日)のテレビ番組で、48歳いまだ現役の三浦選手に「もうおやめなさい。今後は指導者へ」と“引退勧告”。それを聞いた三浦選手は後日、「光栄です。もっと活躍しろと言われているんだなと思った」▼すると、翌週の番組で張本さんは「あっぱれ」。「引退しろとか言われたら、ふつうはクレームをつけるよ」「腹が据わっている」と絶賛したのです▼このやりとり、感心するのは三浦選手のどこまでも前向きな姿勢です。張本さんの「あっぱれ」の数時間後、今季2点目を挙げた後、話しています。「サッカーのことで言われるのは本当に幸せ。こうやって言われないと自分自身に甘えてしまうかもしれない」▼張本さんも自身の思いを率直に伝えつつ、過ちを素直に認める潔さに、留飲が下がりました。“さわやかさ”の理由はもう一つあります。それは双方が深いところで認め合っていることです。互いを認め、尊重し合うから、わかりあえる。これはスポーツのフェアな信条に通じます▼見解が違っても、まずは相手を認める。ここから出発するなら、政治の風景ももう少し違ったものになる気がしてなりません。相手を見下す「粛々」発言、近隣の国々とまともに向き合おうとしないいまの政権。2人の「あっぱれ」とは、あまりにかけ離れています。


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