「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2015年4月4日(土)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 ある大手企業幹部の依頼で電話盗聴を行い、有罪になった探偵業者を逮捕前に取材したことがあります。「自分はやっていない」と断りながらはいた言葉にゾッとしました。「誰も盗聴されていると思わないから、本音でなんでもしゃべる。私生活が丸裸だ」▼すでに警察が「通信傍受法」の名のもとに実施している電話盗聴。対象を「組織犯罪」に限定しているといいますが、その実態はほとんど闇の中。どこまで盗聴の網を広げているのかわかりません▼法務省が国会に提出した盗聴捜査の報告によると、2014年の盗聴数(全て携帯電話)は1万3778回。そのうち犯罪に無関係だった会話が1万1449回と83%にのぼります▼警察は、盗聴を使って検挙した場合以外は、対象者に盗聴したことを伝えません。もちろん聞いた会話の内容もです。知らぬ間に一般市民が盗聴されているかもわかりません。たとえば恋人との痴話げんかや、上司の悪口も警察にしっかり記録されるのです▼この危険性をいっそう強めるのが、安倍政権が国会に提出している盗聴法の改悪。対象犯罪を大幅に拡大すると同時に、これまで必要だった通信事業者の立ち会いもなくします。まさにやりたい放題▼警察庁は、日本共産党の緒方靖夫副委員長(当時国際部長)宅への違法な盗聴を「警察の組織的犯罪」だと、いまだに認めていません。こんな警察の「卑劣な耳」をさらに肥大化し、国民のプライバシー、思想信条を“丸裸”にさせるわけにはいきません。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって