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2015年3月11日(水)

「特別支援」教室増を

斉藤議員 文科相 「財政支援に努める」

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(写真)質問する斉藤和子議員=10日、衆院予算委分科会

 日本共産党の斉藤和子議員は、10日の衆院予算委員会分科会で特別支援学校の教室不足問題を取り上げました。

 斉藤氏は千葉県立柏特別支援学校について、1981年の開校時には22学級・生徒数96人だったのが現在56学級・258人と生徒数が2・6倍となる中、教室は35しかなく、一つの教室を2〜3クラスで使用する「合同使用」が常態化していることを紹介。「教育上支障をきたしているといわざるをえない」と主張しました。

 下村博文文部科学相は、児童生徒数の大幅な増加で教室不足が生じ教育環境の悪化が懸念されるとの認識を示し、自らも現地視察に行くと表明。「必要な財政支援に努め、教室不足の解消にしっかりとりくんでいく」と答弁しました。

 斉藤氏は、同県船橋市内にある特別支援学校はバス通学で一番長い生徒は1時間半もかかるとして、学校の適正規模化、適正配置を要求しました。具体的提案として、廃校や余裕教室の改修により特別支援学校を整備する事業への国庫補助を現行の3分の1から2分の1に、新増設する場合には2分の1から3分の2にするなど国庫負担のかさ上げを主張しました。

 斉藤氏はまた、教育の継続性がとくに求められる特別支援学校の教員の非正規率が千葉県では15%にのぼることを指摘し、正規教員の増員を求めました。

 下村氏は、国庫負担のかさ上げには難色を示す一方、「可能なかぎり正規教員が配置されることが望ましい」と述べました。


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