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2015年3月8日(日)

抗議座り込み どんどん元気

辺野古 24時間体制

元在沖海兵隊員・政治学者 C・ダグラス・ラミスさんが語る

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 抗議の座り込みに嫌悪感つのらせる米軍。「オール沖縄」のたたかいは効果をあげ、県民はどんどん元気になっている――沖縄県名護市の辺野古崎への米軍新基地建設に向けて強権的な姿勢を強める安倍政権と米軍の“暴走”に、非暴力で抵抗する沖縄県民のたたかいを現場で見続ける元在沖海兵隊員で政治学者のC・ダグラス・ラミス氏の実感です。(聞き手 山本眞直)


本物の非暴力■太鼓と三線の歌あり踊りあり

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 私は那覇から出ている「島ぐるみ会議」の定期バスで週2回、辺野古に出かけている。

 辺野古でいま語られているのは、テントが撤去されても「大丈夫さ、また明日新しくつくるよ」というウチナー(沖縄県民)のしたたかさ。県民はどんどん元気になっている。

効果ある運動

 昨年の沖縄県知事選、総選挙での新基地ノーをかかげる「オール沖縄」の圧勝を無視して、基地建設を強行する安倍政権の姿勢は、太平洋戦争での中国とのたたかいは「侵略」ではないと教科書を書き換えながら、アメリカの命令には「はい」と従う「属国民族主義」の不思議な矛盾そのものだ。

 米軍もキャンプ・シュワブゲート前での抗議行動の参加者を不当逮捕し、米軍幹部が「(抗議行動は)ヘイトスピーチだ」、海上抗議行動への海上保安庁の暴力的な排除による傷害事件について「バカバカしい」などの言動を繰り返している。

 これは辺野古に新基地をつくることに反対する沖縄県民の運動が効果をあげていることの現れだ。

 東村・高江で、ヘリパッド建設に反対して座り込む住民に「共産党が金を払っている」という米軍幹部の発言は、反論もいらないお粗末なもの。現地で座り込む県民たちの笑い話で十分だ。「あたしももらいたいサー」「本当なら共産党はとっくに破産しているよ」と。

新しい参加者

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(写真)キャンプ・シュワブゲート前の座り込みで、太鼓と三線(さんしん)のはやしにあわせてカチャーシーを踊る参加者=4日、名護市辺野古

 基地ゲート前の座り込みテント撤去の動きも、彼らの不安の現れで、24時間体制の反対運動でいつかフェンスを越えて基地に侵入されるのではないか、と。

 それでフェンス沿いを、隊列を組んだ米兵による巡回を増やしている。

 ゲート前での拘束は軍幹部の指示なしで、日本の警備員が勝手にできることではない。県民への見せしめと同時に米軍内部への「危険性の除去」というアピールだ。

 しかしゲート前での座り込みに参加している住民に基地侵入の意図はない。沖縄のたたかいは米軍占領時代から非暴力で貫かれている。座り込み住民の非暴力は本物だ。

 新基地反対への日米両政府による強権的な対応は県民への威嚇(いかく)だ。しかし沖縄県民は屈するどころかますます元気に、楽しく座り込みなどの抗議行動に参加している。新しく参加する県民も増えている。

 なにしろ座り込みは、太鼓と三線(さんしん)つきの歌あり踊りありの、さながら「ユンタク」(おしゃべり)の場だ。


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