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2015年3月8日(日)

憲法会議結成50年

改憲策動打ち破る年に

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総会で方針

写真

(写真)安倍政権の改憲策動を阻止する大闘争に取り組もう、と討論する憲法会議の全国総会=7日、東京都内

 1965年に誕生して50年を迎えた憲法改悪阻止各界連絡会議(憲法会議)は7日、東京都内で第50回全国総会を開きました。さまざまな改憲攻撃を退けてきた憲法運動の教訓を力に、戦後70年のことしを安倍政権の改憲策動を打ちやぶる歴史的な年にしよう、と呼びかける運動方針を採択しました。

 提案に立った平井正事務局長は、憲法を踏みにじり、集団的自衛権行使容認を具体化する法整備を狙うなど「戦争する国」づくりをすすめる安倍政権の野望に対し、自民党重鎮からも危惧の声が上がっていると指摘。あわせて、憲法会議が支える九条の会の活動が発展するなど、草の根で運動と共同を広げる役割を担ってきたと力を込めました。

 平井氏は、結成50年の新たな歴史を開く挑戦として、5月3日に開かれる憲法集会の成功や、学習、署名宣伝の強化を強調。「憲法を生かし、世界平和のために憲法9条を輝かす年にしよう」と呼びかけました。

 討論では、中央団体や各地の代表が多彩な活動を報告しました。

 全労連の長尾ゆり副議長は、全国憲法キャラバンに取り組んだ際、懇談した自治体首長から「戦争放棄を掲げる憲法を変えることは、明治憲法に戻すということだ」などの発言が寄せられたと語りました。

 大阪の代表は、昨年だけでも実行委員会形式のパレードに7回取り組んだと報告。大阪弁護士会が主催した集団的自衛権行使容認反対の集会は6000人が参加したことを紹介しました。

 憲法会議の隅野隆徳代表委員があいさつ。日本共産党の穀田恵二国対委員長が国会情勢を報告しました。

 来賓として「秘密保護法廃止へ! 実行委員会」の角田富夫氏、「許すな! 憲法改悪・市民連絡会」の高田健氏があいさつしました。

戦争立法止めよう

記念講座

 憲法会議は7日、結成50年を記念して、東京都内で憲法講座を開催しました。160人の参加者は安倍政権が進める解釈改憲・明文改憲を阻む歴史的な運動を広げようと決意を固めました。

 一橋大学の渡辺治名誉教授が「安倍政権と日本の危機―改憲策動の歴史を振り返り安倍改憲の位置を探る」と題して自民党の改憲策動との攻防の歴史を解説しました。

 安倍政権の集団的自衛権行使容認の「閣議決定」は、あらゆる場合に自衛隊が海外で戦争できる体制をつくるために、憲法解釈を抜本的に変更し、「武力行使をしない」「戦闘地域に行かない」との歯止めを取り払ったと指摘。保守を含む国民的な共同で「閣議決定」を具体化する戦争立法を止め、憲法が生きる社会をつくろうと訴えました。

 憲法会議の川村俊夫代表幹事が「憲法会議の50年―教訓と課題」と題して講演し、「憲法を守り、生かそう」と日常的な運動と国民的な共同を広げてきた歴史を振り返りました。50年間改憲を許さずにきたのは「要求を掲げた日常的な運動で憲法を自分のものにしてきた国民の意識だ」と強調しました。


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