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2015年2月14日(土)

西川農水相 違法献金か

補助金受給企業から300万円

首相の任命責任重大

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 西川公也(こうや)農水相の政党支部「自民党栃木県第二選挙区支部」が2012年、国の補助金をもらっていた選挙区内の木材加工会社から300万円の献金を受け取っていたことが13日、わかりました。政治資金規正法は、補助金の交付決定を受けた会社が1年間、献金することを禁じており、違法献金の疑いがあります。


 献金していたのは、同県鹿沼市の「テクノウッドワークス」(資本金5715万円)。林業振興や森林保護のため、09年5月に創設された林野庁の「森林整備加速化・林業再生事業」で補助金を受けることが12年5月に決まり、同年9月と11月の2回にわたり、計7億円の補助金を交付されました。同社は、工場の設備導入費などに充てました。

4カ月後に

 第二選挙区支部の政治資金収支報告書によると、同社は、交付決定4カ月後の同年9月20日、300万円を献金しています。

 これとは別に、会社名義ではないため、違法とはならないものの、交付決定1年以内の13年1月30日にも、社長名義で100万円を献金しています。また同社は、同年6月18日、第二選挙区支部から100万円分の「励ます昼食勉強会」名目のパーティー券を購入しています。

 西川氏は、栃木県議5期を経て1996年の衆院選で初当選。09年8月の衆院選で落選し、12年12月の衆院選で国政復帰、14年9月に農水相に就任し、現在6期目。この間、衆院農水委員長、自民党農業基本政策委員長、同TPP対策委員長などを歴任した農林族です。

釈明するが

 西川氏は同日、農水省で会見し、献金受領時の違法性の認識について、「当時は浪人中で、そういうことは知らなかった。活動費としていただいたが、違法性が考えられるということもあり、先月、返還した」と釈明しました。

 テクノ社は「社長が不在なのでコメントできない」としました。

 菅義偉官房長官は同日、「まったく問題はない」とかばいましたが、農林族として関係の深い企業からの献金を「知らなかった」ではすまされません。

 同農水相をめぐっては、政党助成金をふくむ政治資金の親族企業への還流疑惑や、大量のカレーギフト券購入など、公選法に抵触する疑惑も明らかになっており、安倍首相の任命責任は重大です。


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