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2015年2月2日(月)

労働者教育協会 不破社研所長が講演

科学的社会主義の理論

探究の歴史と意義を語る

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(写真)労働者教育協会の学習会で講演する不破哲三党社会科学研究所所長=1月31日、東京都文京区

 労働者の学習教育運動のセンターとして活動している労働者教育協会(山田敬男会長)は1月31日、東京都内で学習会を開きました。第2回理事会に先だって企画されたもので、全国から100人余が参加しました。日本共産党の不破哲三社研所長が、報告者の一人として「日本共産党は科学的社会主義の理論をどう発展させてきたか。その意義は」をテーマに講演しました。

 2時間に及んだ講演で不破氏は、(1)ソ連・中国の覇権主義との闘争のなかでの従来型“体系”の克服の自覚(2)革命論の研究(1970年代前半)(3)マルクスの読み方(4)『資本論』と草稿執筆。二つの時期が大きく区分される(5)新しい到達点での資本主義の「必然的没落」論の展開(6)「過渡期」論の成立(7)未来社会論の根幹はどこにあるか―の柱で話しました。

 このなかで、90年代後半以降、『資本論』草稿全体の研究を進め、マルクスが発見した「恐慌の運動論」や、それによって大転換したマルクスの資本主義観、革命観の内容と関連を明らかにしました。

 不破氏は、『資本論』の執筆過程で恐慌が資本主義の普通の経済現象であることを解明したマルクスが“恐慌に続いて革命が起こる”という革命観を変え、労働者階級の主体的発展を資本主義没落論の主軸にすえたと強調しました。『資本論』第1部完成稿で、長時間労働をおさえる「社会の強制」の必要性、生産を担う集団的主体への発展・成長、社会体制を変革する必然性を、草稿に書き加えた意味を力説しました。

 参加者の質問に「資本主義の弔鐘を鳴らす主体がしっかり発展することが大事」と答えた不破氏は、「訓練され結合され組織される労働者階級の反抗もまた増大する」という『資本論』第1部の大事な総括を紹介して、労働者の学習教育運動の発展に期待とエールを送りました。

 妹尾典彦・関西勤労者教育協会理事長、田中悠・民青同盟中央委員長が労働者、青年のなかでの理論学習のとりくみについて報告しました。

 参加者から「マルクスの理論が歴史の中で発展していったという話が面白かった。利潤の追求が社会発展の推進力になるのではなく、未来社会では人間の発達が推進力になる、そういう社会をめざすことが大事だと思った」(30歳女性)、「『資本論』での労働者の主体形成の話などを民青の若い人たちとの学習の中に取り入れていきたい」(65歳男性)などの感想が寄せられました。


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