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2015年1月28日(水)

きょうの潮流

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 会場全体を見守るように展示されたチマチョゴリ姿の少女像。東京都美術館で展示撤去となった日本軍「慰安婦」の少女像を等身大にかたどったものです▼壁には、展示中止や掲載不許可に追い込まれた絵や写真などの作品群。「政治的」「議論が二分」といった理由で消されたものたちが、東京・練馬の「ギャラリー古藤(ふるとう)」で開催中の「表現の不自由展」(2月1日まで)で息を吹き返しました▼企画の発端は、2012年の東京・新宿ニコンサロンでの安世鴻(アンセホン)さんによる日本軍「慰安婦」の写真展への圧力。その後も漫画『はだしのゲン』が学校の図書館から追放されそうになったり、憲法9条をよみこんだ俳句が公民館月報で掲載拒否されたり。「表現の不自由」さは、ますます強まるばかりです▼実行委員会共同代表の永田浩三武蔵大学教授は、「自己検閲とか配慮、忖度(そんたく)、自粛という言葉が、日本社会を覆っている」と危惧します。自身、NHKのプロデューサー時代、「慰安婦」問題を扱ったETV番組「問われる戦時性暴力」で、安倍晋三官房副長官(当時)らの政治介入を受け、番組を改変させられた経験を持ちます▼そのNHKでは、お笑いコンビ爆笑問題の政治ネタが、お笑い番組で披露を止められたことが問題に。これもやはり、自粛なのでしょう▼「表現の不自由展」は大盛況、これまで約1300人が訪れました。会場では今夜、テレビドラマ「ひとりっ子」を上映します。突然放送中止になった50年前の「幻の映像」です。


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