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2015年1月8日(木)

自民・大塚前国交政務官 妻運営業者に175万円

「土産物代」 政党支部から支出

政治資金“還流”また

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 第3次安倍内閣の政務官人事でただ一人、再任されなかった大塚高司・前国土交通大臣政務官(衆院大阪8区)が代表を務める「自民党大阪府第八選挙区支部」が2013年に、「土産物代」などとして、大塚氏の妻が運営するフレーバーティー販売業者に約175万円を支出していたことがわかりました。


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(写真)ビルの3階にある大塚前国交政務官の事務所=大阪府豊中市

 政治資金収支報告書によると、同支部は、(1)13年3月11日に組織活動費の「行事費」の項目で、「女性会 土産代」として2万7300円(2)同年12月12日に組織活動費の「交際費」の項目で、「土産代」として46万6200円(3)同日、政治資金パーティー開催事業費のうち、「土産物代」として126万円―を大阪府豊中市のフレーバーティー販売業者「大塚EN」に支出しています。総額175万3500円にのぼります。

 大塚ENのホームページによると、住所は、同支部や大塚氏の事務所と同じ豊中市内のビルで、大塚氏の妻が運営統括責任者を務めています。設立は13年3月13日となっており、設立の2日前に、(1)の「女性会」の土産代2万7300円を支出したことになります。

 同支部の収支報告書によると、13年の収入は、約3316万円で、3分の1以上の1200万円が自民党本部からの寄付、国民の税金である政党助成金です。

 10月28日に大阪市内のホテルで「大塚たかし君を励ます会」という資金集めパーティーを開催、1054万円を集めていますが、(3)の「土産物代」126万円の支出は、このときのものです。

 政党助成金を含む政治資金が身内企業に支出されていたわけで、義兄の服飾雑貨店からネクタイなどを購入していた小渕優子前経済産業相や、みずからも株主である親族企業から事務用品などを買っていた西川公也農水相同様の公私混同、ファミリー企業への政治資金の“還流”です。

 また、選挙区内の有権者に「土産」が渡されていたとすると、買収や寄付を禁じた公選法に抵触する可能性があります。

 大塚氏は、自民党の谷川秀善参院議員の公設秘書を経て、05年の総選挙で初当選。ことし9月の内閣改造で国交政務官に就任、今回の総選挙で3選をはたしました。日本在住の外国籍男性からの政治献金受領や、女性への暴行で書類送検されたことなどが明らかになり、24日に発足した第3次安倍内閣では、政務官で唯一再任されませんでした。

 大塚氏の事務所は、本紙の問い合わせに、回答を寄せませんでした。

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