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2014年12月4日(木)

NHK「ニュース7」 志位委員長が語る

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 NHK番組「ニュース7」(2日夜)に出演した日本共産党の志位和夫委員長のインタビューを紹介します。


衆院選で何を訴える――暴走ストップ、日本の政治の五つの大問題で転換を

 ―日本共産党の志位委員長にうかがいます。志位さん、よろしくお願いします(志位氏「こんばんは」)。まず今回の選挙、何と名づけるか、見せていただけますでしょうか。

 志位 (フリップを掲げて)「暴走ストップ! 政治を変える選挙」。ちょっと長いですが。

 ―ご説明をお願いします。

 志位 安倍(晋三)総理は、「この道しかない」ということをおっしゃっておられますが、「この道は危ない」と思っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。安倍政権の2年間、あらゆる分野で、国民の民意に背く暴走の2年間だったと思います。

 私たちは、今度の選挙で日本の政治の五つの大問題―消費税大増税、「アベノミクス」、集団的自衛権、原発再稼働、沖縄の新基地―この五つの問題で暴走ストップ、そして政治の転換、チェンジを訴えて躍進をはかりたいと思っています。

「アベノミクス」――大企業応援から暮らし第一に政策の転換を

 ―「アベノミクス」については「格差拡大、そして景気悪化をもたらした」というふうに批判されていますけれども、デフレの脱却、あるいは国民が豊かさを実現できるために、どんな対案を提示されるのでしょうか。

 志位 「アベノミクス」の考え方というのは、「大企業がもうければ、いずれは(国民の)暮らしが良くなる」という考えだったと思うんですね。

 この考え方を切り替えて、「大企業応援から暮らし第一」に政策を転換する。

 具体的には、大企業にはいま内部留保が285兆円までふくれあがっています。この一部を活用して、大幅賃上げと安定した雇用を増やす。そのために政治が、「人間らしく働ける雇用のルール」をつくることをはじめとして「暮らしを守るルール」をつくっていくことで、285兆円を動かして国民の所得を増やす。この政策を提案しています。

消費税10%増税――延期でなく中止し、「消費税に頼らない別の道」を

 ―志位さん、消費税率の引き上げについてですが、共産党は引き上げの「延期」ではなく、「中止」を求めています。消費税に頼らずに財政再建、それから社会保障の必要な財源は確保できるのでしょうか。

 志位 私たちは「消費税に頼らない別の道」という具体的な財源提案をしております。二つ、柱があります。

 一つは、富裕層や大企業に応分の負担を求める税制改革をはじめとして「応能負担」―負担能力に応じた負担という原則にもとづいて、税金をきちんと(払ってもらい)、税収を確保する。このことによって、新たに20兆円ぐらいの財源を確保します。

 もう一つは、先ほど言った、大企業の内部留保を活用して国民の所得を増やす経済改革を実行することによって、税収を増やす。私たちの試算では、だいたい10年後には20兆円ぐらいの税収の増が見込まれる。

 あわせますと、40兆(円)ぐらいのお金が、政治の姿勢を変えればつくれます。

 ですから、消費税に頼らなくても、社会保障を充実し、財政再建をすることはできます。「別の道」がありますから、「ぜひ、安心して増税中止の声をあげよう」と訴えたいと思います。

集団的自衛権――「閣議決定」は撤回し、平和の枠組み「北東アジア平和協力構想」の実現を

 ―集団的自衛権についてもおうかがいしたいと思います。この集団的自衛権の行使を容認した「閣議決定」は「撤回させる」というふうに(主張)されていると思いますが、日本の安全を守るためにどういう対案を示されますか。

 志位 私たちは「北東アジア平和協力構想」というのを提唱しています。これは、ASEAN(東南アジア諸国連合)の国ぐにがつくっている東南アジア友好協力条約(TAC)というものがあります。あらゆる紛争を平和的な話し合いによって解決する、そういう平和の枠組みがASEANではしっかりつくられています。

 これと同じ枠組みを、難しい問題はありますが、解決して、北東アジアにも構築しようじゃないか、という提案をしております。

 私たちは、この提案が実るために、国際舞台でも大いに働きかけをやっていますし、国内でも合意の形成をはかりたいと思っております。

憲法――「憲法9条を守ろう」のゆるぎない国民多数の声を草の根からつくる

 ―憲法の扱いについてお聞きします。選挙後に、憲法を変える、こうした動きが本格化することも予想されますが、共産党はこれについてどのように対応されるんでしょうか。

 志位 私たちは憲法、とくに9条の解釈改憲も、明文改憲も「断固反対」という立場です。9条を生かした、先ほど言った「平和外交こそ必要だ」というのが、私たちの立場です。

 やはり、国民世論を本当に多数にして、改憲勢力を包囲していくことが何より大事だと思います。

 2004年につくられた「九条の会」というのが、全国で7000の会がつくられ、草の根で運動を広げています。こういう草の根の力を広げに広げ、国民の多数のゆるぎない「9条を守ろう」という声をつくりあげて、改憲を許さないということが大事だと思っております。

沖縄新基地建設――あらゆる手段を行使する翁長さんと協力し新基地はつくらせない

 ―志位さん、先の沖縄県知事選で、自民党の県連の幹部であった翁長(雄志)さんと共闘して、勝利することになりました。今後、普天間基地の名護市辺野古への「移設」については、どのように新しい知事と(反対の)連携をはかっていくお考えなんでしょうか。

 志位 翁長さんは、「あらゆる手段を行使して、辺野古に基地はつくらせない」というキッパリとした態度でがんばっておられます。

 私たちも大いに協力しながら、翁長さんを支えて、辺野古の新基地建設は許さない、そして世界一危険といわれる普天間基地はアメリカに持って帰ってもらうということで、大いにがんばりたいと思っております。

目標議席――すべての比例ブロックで議席増、小選挙区でも必ず確保

 ―最後に、解散時8議席でしたが、目標議席をお聞かせください。

 志位 全国11比例ブロックあります。すべての比例ブロックで議席増、議席確保をはかりたい。そして、小選挙区でも必ず議席を確保したいと思っております。

 ―志位さん、ありがとうございました。

 志位 ありがとうございました。


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