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2014年11月11日(火)

きょうの潮流

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 東日本大震災で約800人が犠牲となった宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区に広がるのは、荒地に壊れた家が点在する光景。ガレキが取り除かれ、打ち上げられた船は撤去されていましたが、時間が止まっているかのようです▼先月末、日本ジャーナリスト会議(JCJ)の全国交流集会で宮城県の被災地を訪ねました。レンタカーを運転して回るふだんの被災地取材では、よそ見運転厳禁です。今回、バスの車窓からじっくり見て改めて痛感しました。復興・生活再建への道のりは遠いと▼最大の犠牲者が出た石巻市を走ると、いまだに仮設団地があちらこちらに。一方、その後の住まいとなる災害公営住宅は、ほとんど建っていません。同市で完成した災害公営住宅は166戸(10日現在)と、予定4千戸の4%です▼訪問した仮設団地の自治会役員は、怒りをにじませました。「安倍首相は、やれオリンピックだ、アベノミクスだと騒いでいるが、被災者の生活再建をなぜ最優先にしてくれないのか」▼冷たい安倍政権と対照的に、被災者への激励にあふれたのが先日の赤旗まつりです。「共産党の震災ボランティアに大変お世話になった」という石巻市の水産加工「ヤマトミ」の千葉雅俊社長。「感謝の気持ちも込めて初出店しました」▼閖上地区にあった加工場を津波で流された、かまぼこメーカー「ささ圭」が販売したのは、石臼をひき手作りしたかまぼこ「希望」。しっかりかつもっちりした味わいからは、復興への思いが伝わってきました。


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