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2014年10月23日(木)

誤解招くメッセージ

「慰安婦」報告修正要求 山下氏が批判

参院内閣委

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(写真)質問する山下芳生議員=21日、参院内閣委

 日本共産党の山下芳生議員は21日の参院内閣委員会で、菅義偉官房長官が「慰安婦」問題で日本軍の関与を認めて謝罪を表明した「河野洋平官房長官談話」(1993年)の継承を口にしながら、同問題をめぐる国連人権委員会「クマラスワミ報告」の修正を求めていることについて真意をただしました。

 クマラスワミ報告は、日本軍「慰安婦」を「性奴隷」と位置付け、日本政府に賠償と謝罪を勧告しています。日本政府は、朝日新聞が韓国・済州島で女性を強制連行したとする吉田清治氏の証言を取り消したことを受け、同報告の修正を求めていました。

 山下氏は、同報告は「吉田証言」に異議を唱える複数の研究者、「慰安婦」とされた女性たちへのインタビューなど豊富な資料に基づいていると指摘。「(『吉田証言』取り消しをもって)報告全体が信頼できないものであるかのような誤解を招くメッセージを日本政府が発信すべきではない」と追及しました。

 菅官房長官は「報告書はわが国の基本的立場やこれまでの取り組みを踏まえていない」などと開き直りました。同時に「河野談話」については「継承し、見直すことはない」と答弁しました。

 山下氏は、「河野談話」が「慰安所における生活は、強制的な状況の下での痛ましいものであった」など五つの内容を述べていると指摘。「ひとたび日本軍『慰安所』に入れば、自由のない生活を強いられ、強制的に多数の兵士の性の相手をさせられた、性奴隷状態とされた事実は、動かすことができない」と批判しました。


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