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2014年10月13日(月)

きょうの潮流

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 「(自衛隊初の)独立した『情報機関らしい組織』がスタートした歴史的瞬間」―。国民監視活動が批判されている自衛隊情報保全隊の前身である調査隊が発足したのは1952年。設立に関わった自衛隊元幹部の松本重夫氏は、「情報戦」を回想した著書で、こう述べています▼モデルは当時の米陸軍情報部(CIC)です。この情報機関を参考に「情報の長期収集の努力の累積によって任務を遂行」(松本氏)する組織をめざしました。悪(あ)しき“伝統”は今も変わりません▼日本共産党が2007年に告発した陸上自衛隊情報保全隊(当時)の国民監視活動をまとめた内部文書で、そのことが明るみに。イラク派兵反対から春闘まで、広範かつ長期にわたって市民の運動を監視していたのです▼内部文書に記載された東北地方の市民たちが、監視差し止めを求めた訴訟の控訴審が仙台高裁で審理中です。6日には、陸自の司令部である陸上幕僚監部の元情報保全室長が証言。「(情報保全隊に)情報収集項目を与えていた」と認めました▼平和と民主主義を守る市民の行動を「反自衛隊活動」と敵視し、組織をあげて監視を続け、情報を集積する。民主主義のもとで絶対に許されません▼秘密保護法、集団的自衛権行使容認…。歴史の歯車を逆回転させる動きと、国民監視の強化は一体です。控訴審は来春にも結審の予定。国民監視を違法とした一審に引き続き、司法の良識を発揮させよう。原告団・弁護団、支援者の訴えに一段と熱がこもります。


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