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2014年8月14日(木)

学費が負担 アルバイト、学業の妨げ

競争教育への息苦しさも

民青大阪府委が学生調査

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 民主青年同盟大阪府委員会が学生107人から集めた「学費・アルバイト実態調査2014」(中間集計)から日本の学費の実態をみてみました。(笹川神由)


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 日本は、高校と大学に通えば修学費用は最低でも1千万円を超え、世界一学費が高い国といわれています。調査では、79人が「学費を負担に感じる」と答えました。

 アンケートの「学費のイメージや感じていること」の項目にも、64人が「高い」と回答。「ただ高いだけ」(幼児教育・1年)、「四六時中考えさせられる」(芸大・4年)など嘆きの声が上がっています。

 奨学金利用者も半数以上です。ほとんどが「親の負担を減らすため」「学費が払えないから」奨学金を利用しているといいます。

 利用していない学生は、その理由を「借金をすることに抵抗がある」(経済学部・3年)、「利子が付くと返すのが大変」(工学部・2年)と話します。

 本来、奨学金とは、経済的な余裕がなくても、お金の心配なく、学びたいときに学ぶための命綱です。

 ところが、「卒業と同時に800万円の借金を背負うことになる」(音大・3年)と、「支援」であるはずの奨学金が、「借金」となって学生の首を絞めているのが現状です。

 1997年をピークに親の世帯年収は減り続け、学生への仕送りも困難になってきました。そのため、「仕送りだけでは足りない」(健康福祉・2年)、「バイトをしないと昼ご飯が食べれない」(経営情報・1年)などを理由に、81人が「アルバイトをしている」と答えました。一方で、「勉強が忙しく、時間がない」からアルバイトをしないと話す学生もいました。

 生活のためにしているアルバイトが、結果として「学業の妨げになっている」ことがわかります。

 さらには、「勉強は好きでやっているが、将来、大卒なりの結果を残さなければいけないというプレッシャーもある。そこに卒業や就職をしなければいけないというプレッシャーも加わり、研究に集中できない」(国際関係・3年)と競争教育に対し、息苦しさを感じている声もありました。

 民青同盟大阪府委員会の宅田葉月副委員長は語ります。

 「アルバイトをする人が増えたり、1人暮らしを諦めたなどの声を聞き、財政的な苦労を感じた。学生自身が周りの困っている人の声を集められるよう援助していきたい」

12月に国会要請へ

 調査は、大学前などで学生から集めたアンケートをまとめたもので、12月に国会要請する予定です。


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(写真)宮本岳志衆院議員

公費負担少ない

 日本共産党の宮本岳志衆院議員の話 日本は、OECD(経済協力開発機構)諸国のなかでも、学費に対する公費の負担があまりにも少ない国です。異常な高学費が続き、奨学金も、返すことが前提の「学費ローン」になっています。

 奨学金という「借金」の返済は、「正社員にならなければ」というプレッシャーにつながっています。就職先がブラック企業でも、「返済のためには辞めれない」という事例もあります。一方で、ブラックバイトも学生を苦しめています。

 学費は、未来に関わる問題です。一刻もはやく学費を下げ、給付制の奨学金にしなければいけません。