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2014年8月7日(木)

ヒロシマに世界が連帯

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(写真)広島の原爆投下時間にあわせて黙とうする人たち=5日、ワシントン(島田峰隆撮影)

“米に廃絶の責任”被爆証言に集会参加者

ワシントン

 【ワシントン=島田峰隆】米国の首都ワシントンで5日夜(日本時間6日朝)、広島への原爆投下の犠牲者を追悼し、核兵器の廃絶を求める集会が開かれました。参加者らは原爆投下の時間にあわせて黙とうしました。

 米国の反核平和団体「ヒロシマ・ナガサキ平和委員会」が毎年開いている催しで、今年は広島市の松井一実市長が激励のメッセージを寄せました。参加者らは核廃絶への思いを書いたろうそくを会場に並べてアピールしました。

 広島で被爆した箕牧智之(みまき・としゆき)さん(72)が被爆体験を証言。「核兵器は人類滅亡そのものです。地球上の動物、植物と核兵器は共存できません。再び被爆者をつくらないために大きな声で世界に訴え続けたい」と述べました。

 長崎被爆2世の柿田富美枝(かきた・ふみえ)さん(60)は、被爆2世の人たちも健康上の苦しみを強いられている実態を紹介。被爆70年の年で核不拡散条約(NPT)再検討会議が開かれる来年が重要だとして「核兵器のない世界へ力を合わせよう」と呼び掛けました。

 バージニア州から参加したキャロリン・マーフィーさん(47)は「被爆者の話を聞いて米国には核兵器を廃絶する責任があると感じました。原爆が落とされたという事実を知るだけでなく、それが人間をどんなに苦しめたのかを学び、子どもたちに伝えていきたい」と話していました。

核抑止力はウソ エッフェル塔前追悼の詩を朗読

パリ

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(写真)広島への原爆投下を追悼する式典の中、各国語で「核兵器廃絶」と書かれた横断幕を掲げる人たち=6日、パリ(島崎桂撮影)

 【パリ=島崎桂】広島への原爆投下69周年を迎えた6日、原爆被害者を追悼し、核兵器の廃絶を求める式典がフランス各地で開かれました。パリのエッフェル塔前での式典には、断続的に降る雨の中、約100人の市民が参加しました。

 同式典では、主催団体が広島での式典に送付したメッセージを朗読。「核の犠牲となったすべての人に連帯を表明します」と訴えました。原爆投下時刻の午前8時15分(現地時間)には、核廃絶の願いを込めたたいまつに火をともし、1分間黙とう。パリ在住のピアニスト、広田祐子さんが即興で琴を演奏する中、参加者たちは犠牲者追悼の詩を読み上げました。

 3年前から式典に参加し始めたというリュック・マルニックさん(77)は「長年、核兵器は戦争の抑止力になると信じていたが、実際は暴力の連鎖を生むだけだと知った。核抑止力論はペテンです。核の被害に遭った全ての日本人に、哀悼の意を表します」と話しました。

 広島、長崎への原爆投下を追悼するため、フランスでは6〜9日に60を超える反戦・反核・平和団体が行動を予定。反戦映画の上映やダイイン(死者を模した抗議行動)、「人間の鎖」などを企画しています。

 フランス、英国、ドイツの約100人の市民は6日、核兵器廃絶を求め、4日間のハンガーストライキを開始。仏国防省や英国の核兵器工場、ドイツにある北大西洋条約機構(NATO)の基地前では、核兵器禁止条約の実現を迫る抗議行動が行われました。


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