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2014年7月28日(月)

海上でも強制排除

辺野古新基地 海保が異例の警戒

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写真

(写真)工事をやめるよう呼びかける平和丸などの乗組員と警戒する海上保安庁の職員=27日、沖縄県名護市辺野古

 沖縄県名護市辺野古での米軍新基地建設に向けた海上作業は、日曜日の早朝にまたもや住民の目を逃れるように、不意打ちのかたちで幕を開けました。浮桟橋設置工事の現場周辺で海上保安庁は異例の警戒態勢を敷き、カヌーで抗議する住民を強制排除するなど、基地建設に反対する住民と海上で対峙(たいじ)する状況になりました。

 午前6時すぎの米海兵隊キャンプ・シュワブ北岸。一帯には連日続いていた工事とは異なる、異様な光景が広がっていました。早朝にもかかわらず、すでに浜ではクレーン車が稼働し、周辺海域では多数の海保の船が警戒活動に入っていました。

 住民らが乗り込んだ漁船3隻が現場に向かったのは、午前8時半。1隻あたり5〜7人の職員が乗り込む海保のゴムボートにあっという間に取り囲まれ、海上でのにらみあいへと突入しました。

言葉のたたかい

 海保 「ここは工事区域のため危険です。近づくと乗船します」

 住民の船に接近し、一方的に飛び移ろうと試みる海保職員。現場に一気に張り詰めた空気が流れる中、住民らは言葉のたたかいを続けました。

 住民 「ここは米軍基地をつくっているところですよ。なぜ海保が協力するんですか。法的根拠を示してください」

 海保 「危険なので離れてください。あなたたちの安全確保のためです」

 住民 「何が危険なんですか。県民として何が起きているのかを見届けたいだけです」

 海保 「……」

 午前10時すぎには現場にかけつけたカヌー2隻を海保が拘束。1隻はカヌーごとえい航され、1隻は乗員が海保ボートに引き上げられて強制排除が実施され、最寄り港で拘束が解かれました。

 午後からも作業とにらみあいは続行。同3時すぎに住民らが沖から抗議する中、浮桟橋は完成しました。


辺野古海上ドキュメント

 6時すぎ  作業が確認される
 7時45分 クレーン車で浮桟橋の浮具を海面に降ろし始める
 8時25分 住民らが乗る「平和丸」などが出港
 8時半すぎ 海上保安庁とにらみあいに突入
10時05分 カヌー2隻が現場に到着
10時09分 カヌー2隻が海保に拘束され、強制排除へ
11時03分 最寄漁港でカヌー乗員2人の拘束が解かれる
11時08分 「平和丸」などが漁港へ寄港
12時40分 「平和丸」などが出港
13時半すぎ  再び海保とにらみあいへ
15時20分 浮桟橋が完成


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