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2014年7月6日(日)

米NSAに機密提供か

独情報機関員を逮捕

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 【パリ=島崎桂】ドイツの複数のメディアは4日、同国の情報機関職員が米国家安全保障局(NSA)に機密情報を渡していた疑いで逮捕されたと報じました。NSAについては昨年、メルケル独首相の電話を盗聴していた疑惑が発覚し、両国関係が悪化。今回の新たなスパイ疑惑は今後、米独関係にさらなる悪影響を与えるおそれがあります。

 報道によると、逮捕されたのは独連邦情報局(BND)の男性職員(31)で、2日逮捕されました。NSAに渡った情報の中には、NSAによるメルケル氏への盗聴事件を調査する議会調査委員会の機密資料も含まれるといいます。独捜査当局は逮捕の事実を認めたものの、容疑者の氏名などの詳細は明らかにしていません。

 ザイベルト独政府報道官は「深刻な事態であることは明らかだ」としつつ「捜査結果を待つ」と述べ、慎重姿勢を維持。4日には、エマーソン駐独米大使を外務省に呼び、説明を求めました。米政府はコメントを控えています。

 新たなスパイ疑惑について、与党社会民主党のオッペルマン議員は「議会の自由の深刻な侵害」と指摘。左翼党のギジ議員は「メルケル氏と与党が(米国への)圧力を強めず、情報の秘匿を維持すれば、重大な義務違反になる」と、政府の真剣な対応を求めました。


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