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2014年7月5日(土)

高校社会科教師を対象

駐屯地で研究会

自衛隊が「国際貢献」説く

北海道で計画

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 海外での武力行使を容認する安倍政権による憲法破壊の「閣議決定」。このタイミングに合わせたかのような、「自衛隊の国際貢献」の意義を高校の社会科教師に説く研究会が北海道内の自衛隊駐屯地で計画されていることが分かり、教職員や父母から批判や中止を求める声があがっています。 (山本眞直)


写真

(写真)北海道上川管内社会科教育研究会の会場に予定されている北鎮記念館=3日、北海道旭川市

“子を戦場へ送る準備か”

 研究会は旭川市を中心にした上川管内高等学校社会科(地歴・公民科)教育研究会(会長・田村二郎北海道凌雲高校校長)が主催。17日に、同市内の陸上自衛隊旭川駐屯地の北鎮(ほくちん)記念館などを会場に計画しています。

 教育研究会は、旭川市と周辺町村の公立高校、私立高校などの社会科教師でつくる任意団体。しかし北海道高等学校長協会道北支部旭川・名寄ブロックが後援、参加者は「出張」扱いとなり学校運営費から「参加費」が支出される公的性格を持つ研究会です。

 6月30日付の同教育研究会の開催要項によれば、「総会並びに第31回研究協議会」を北鎮記念館多目的室で、午前9時から午後4時まで開催。総会はわずか30分。その後、1時間かけて同駐屯地業務隊長(1佐)による「東日本大震災での自衛隊の活動について」との講演を聴きます。さらに「国際貢献について」など三つのテーマによる「グループ講演」と続き、午後は自衛隊食堂での「体験喫食」はじめ、「北鎮記念館研修」「装備品展示見学」「施設見学」とあり、事実上の「体験入隊メニュー」となっています。

 北鎮記念館は、日露戦争から太平洋戦争までの旧日本軍の「軍神」を顕彰する侵略戦争賛美、自衛隊イラク派兵の記録展示などを中心にした軍事博物館です。

 開催要項を受け取った各高校の研究会員の社会科教師からは「研究会というよりも体験入隊そのものではないか」などの疑問の声があがっています。

 中止を求める文書を教育研究会事務局に提出した高校もあります。A高校では校内の全日制、定時制の全ての社会科教師が議論、こう書き込みました。「場所が自衛隊駐屯地であり、『平和的で民主的』な人格を形成することを目的とする公教育の教員が研修する場所としてふさわしくない」「研修内容に装備品・施設見学や体験試乗などもあり、プロパガンダ(宣伝)と疑われる内容になっている」などをあげ、「研究会の中止」を求めるとしています。

 旭川市内の高校に2人の子どもを通わせている男性(61)は、「息子たちを戦場に送り込む世論作りのためだとしたら絶対に容認できない」と反発します。

 「私たちは『戦場に再び教え子を送るな』と集団的自衛権行使容認に反対する署名活動などに取り組んできた」と話すのは北海道高教組旭川支部役員の男性(49)。

 男性は、「若者を海外での武力行使の犠牲にさせる足場となる自衛隊駐屯地で、体験入隊まがいの研修を受け、教師として子どもたちに何を語るのか、とても納得できない」と訴え、陸自駐屯地での研究会開催の中止、研修内容の再検討を求めています。


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