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2014年7月2日(水)

辺野古 既存施設の解体開始

新基地建設向け 強行に怒りの声

沖縄防衛局

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 防衛省沖縄防衛局は1日、同県名護市辺野古の米軍新基地建設に向け、滑走路建設予定地にある既存施設の解体作業を開始しました。事実上の建設工事着工に、10年前から辺野古で座り込む市民や県民の間では、激しい怒りの声が沸き上がっています。

 沖縄防衛局によると、6月30日午後4時40分に県環境影響評価条例に基づく工事着手届出書を県環境政策課に提出。1日午前8時30分に「米軍キャンプ・シュワブの仮設ヤードの使用区域において、既設建物の解体工事に着手した」としています。シュワブ内のV字形滑走路部分に位置する工場や診療所、隊舎、倉庫の解体作業で、2019年10月31日を完了予定としています。

 日米両政府は6月20日の日米合同委員会で、シュワブ内の作業ヤードを整備するために必要な工事として合意していました。

 さらに政府は1日午前、新基地完成まで辺野古沖の常時立ち入り禁止区域を拡大する日米合同委員会の合意内容を閣議決定しました。従来の辺野古沿岸部から50メートルの範囲を沖合最大2・3キロまで大幅拡大するものです。7月中旬にも強行しようとしている海底ボーリング(掘削)調査に、海上で抗議する県民の排除・弾圧を狙ったものです。

世論の力で食い止める

テント村

写真

(写真)安次富共同代表(右から3人目)から説明を受けるテント来訪者の人たち=1日、沖縄県名護市辺野古

 沖縄県名護市辺野古への新基地建設に向け、沖縄防衛局が米軍キャンプ・シュワブ内の滑走路予定地の建物の解体工事に着手した1日、県内外から多くの来訪者が新基地阻止の座り込みを続けるヘリ基地反対協議会のテント村に駆け付けました。集まった人たちは「これからが正念場」と、世論を広げて新基地建設のための辺野古埋め立てを食い止めようと、決意を新たにしていました。

 この日、埋め立て予定の辺野古崎では朝から重機2機が稼働。船で辺野古崎の大浦湾側に出ると、測量を行う作業員の姿や周辺海域での調査船、海上保安庁のボートなど14隻が確認できました。

 福岡市から初めて訪れた男性(42)は、新基地強行の無法なやり方について説明を受け、「言葉にならないくらい許せないことだと理解しました。写真もたくさん撮ったので、自分にできる形で多くの人に知らせたい」と語りました。

 テントで署名に協力した那覇市の女性(51)は「このテントでしか署名できないのでは広がらないので、那覇でも知り合いへ気軽に署名の協力を呼びかけられるような方法を考えたい」と話していました。

 ヘリ基地反対協の安次富浩共同代表は、防衛局が2日にも沿岸から2キロ沖まで進入を禁止する制限水域の拡大を告示しようと狙っていることについて、「ブイ(進入を阻むための浮標)がいつ設置されるか見極め、対応策をとっていく必要がある」とのべました。


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