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2014年6月7日(土)

きょうの潮流

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 数々の迷言・珍言を残した小泉元首相。2003年に戦争が始まったイラクに、自衛隊を派遣するかどうか。この問題をめぐる国会答弁もその一つでした▼「どこが非戦闘地域で、どこが戦闘地域か、私に聞かれたって分かるわけがない」「自衛隊が活動している地域が非戦闘地域なんです」。当時、小泉政権が派遣の根拠として持ち出したのは、アフガン戦争のときと同じ特別措置法でした▼米国の戦争に協力したいが、日本には憲法9条があるからそれはできない。そこで苦し紛れに書き込んだのが「武力行使はしない」「戦闘地域に行ってはならない」という二つの“歯止め”でした▼ところがいま、安倍首相は「非戦闘地域」という制限さえ取り払おうとしています。「歯止めを残すのか」との共産党・志位委員長の追及に、「従来の活動のあり方を検討する」と答えた首相。戦闘地域での自衛隊の活動に道を開くことを狙っています▼もともと戦地を「非戦闘」と「戦闘」地域に分けること自体、無理があります。実際、イラク派遣の際には名古屋高裁が「9条に違反」として違憲判断を示しました。昔の判決をこじつけて集団的自衛権を正当化する政府ですが、直近の法の判断はふれもしません▼安倍首相が戦争する国に突き進むほど、それを食い止めるたたかいもひろがります。降りしきる雨の6日。200人の女性たちが銀座をパレードしました。ぬれたアスファルトを一歩一歩踏みしめ、「若者を戦地へ送るな」と、決意をこめて。


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