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2014年5月16日(金)

大手銀 金利不正操作か

関係者指摘 大門議員「調査・監視を」

参院財政金融委

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(写真)大門実紀史議員

 日本共産党の大門実紀史議員は15日の参院財政金融委員会で、TIBOR(タイボー)と呼ばれる、銀行同士が資金を融通し合う金利に不自然な動きがあると指摘される問題を取り上げました。

 大門氏は、タイボーについて言及した日本銀行金融市場局長のインタビューと元大手外資系投資銀行員の告発本を取り上げました。

 日銀局長はロイター通信のインタビュー(2010年7月5日)に答えて、タイボーが「相応のかい離あるレートになっているのは否定できない」「実勢のマーケットレートよりも高く提示するという金融機関の判断が働くのかもしれない」と述べています。

 元大手行員は著書で、「タイボーが大手銀行の不正操作でつり上げられているのではないか」という疑惑を提示。ある大手銀行は、タイボーが実勢より0・12%高い場合、1年間で数百億円の利益が転がり込んだとしています。

 大門氏は独自のデータを示し、タイボーが2010年以降、高止まり傾向にあることを指摘。「これによって、個人の住宅ローンや中小企業の借り入れなどで払わなくてもいい高い金利を払わされているのではないか」と迫り、金融庁に対しタイボーの動きをしっかり調査・監視するよう求めました。

 麻生太郎財務相は「(タイボーの)信用がなくなるのは大きな問題だ」と答えました。


 TIBOR(タイボー) 東京の金融取引市場で銀行同士が日々の資金を融通し合う際の金利。銀行が提示する13種類の金利について、それぞれ上位2行、下位2行の値を除いた平均値で示します。住宅ローンや企業の借り入れ金利の基本になる重要な指標です。


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