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2014年5月12日(月)

南シナ海の平和と安定

ASEAN結束し努力

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 【ネピドー=松本眞志】第24回東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議が11日、議長国ミャンマーの首都ネピドーで開かれました。


首脳会議 議長国よびかけ

 開会式では、ミャンマーのテイン・セイン大統領があいさつ。「ASEAN共同体設立のために、残された任務をやり遂げる努力を強める」とのべ、域内外の安全保障、自然災害での人道援助、気候変動問題など諸問題で各国の結束した対応を呼びかけました。

 また、3月にフィリピンのミンダナオ島で40年以上続いたイスラム系住民らによる武力紛争での和平合意について、「重要な成果だ」と強調。当事国フィリピンやマレーシア、インドネシアなどASEAN諸国の努力を評価しました。

 会議では、テイン・セイン氏は南シナ海問題を念頭に、「域内で、結束して平和と安定、経済的繁栄のために努力する」ことを各国に呼びかけました。

 中国との領土問題を抱えるフィリピンのアキノ大統領は、会議に向かう途中のマニラ空港で、「当事者以外の第三者に影響をおよぼす問題を解決するうえでは、2国間の対話だけでは不十分。関係国の主権が認知され尊重されるために、当事者に領土問題解決のための法のルールに従うよう訴える」と発言。南シナ海問題を域内安全保障にかかわる「ASEAN全体の問題」として対応することを求めるとしました。

 一方、中国外務省の華春瑩・副報道局長は10日、外相会合が南シナ海情勢で「深刻な懸念」を表明したことを受け、「個別の国家が南シナ海問題を利用して中国とASEANの友好協力の大局を破壊しようと画策していることに一貫して反対する」と批判する談話を発表しました。

 華副局長は2002年に中国とASEANが合意した南シナ海「行動宣言」の履行を継続し、「地域の平和と安定をASEAN国家と共同で維持していく」と強調。「関係国は行動宣言を尊重、実践し、南シナ海の平和と安定、海上安全のために積極的な貢献をしてほしい」と要求しました。

 1997年に加盟したミャンマーは、今年初めてASEAN議長国を務めています。


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