「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年5月4日(日)

解釈改憲反対 共同広く

全国から「戦争する国づくりノー」 東京で集会

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 憲法記念日の3日、憲法を守り生かそうと全国各地で集会やデモが取り組まれました。東京・日比谷公会堂で開かれた「5・3憲法集会2014」には3700人が参加。会場に入りきれず、屋外には大型ビジョンも。解釈改憲で集団的自衛権の行使容認を狙う安倍晋三内閣に対し、「戦争する国づくりノーの声を突きつけよう」との発言が相次ぎました。参加者は、「殺し殺される戦争はいや」などのプラカードやのぼりを持って銀座をパレードしました。

 (関連記事


写真

(写真)「生かそう憲法」「輝け9条」を掲げて開かれた5・3憲法集会。壇上はスピーチする志位和夫委員長=3日、東京・日比谷公会堂

 集会では、ジャーナリストの津田大介氏、学習院大学の青井未帆教授、日本共産党の志位和夫委員長、社民党の吉田忠智党首が講演しました。

 津田氏は、憲法9条を骨抜きにする解釈改憲を批判。「無理が通れば道理が引っ込むというやり方に、憲法を変えるべきだという人や自民党のなかからも反発が起きている」と強調しました。

 青井氏は、立憲主義の意味を説明し、「憲法施行67年、9条は国家をしばってきた。外国の市民も兵士も殺していない、殺されてもいない。誇るべきことです」と語りました。

 吉田氏は「解釈改憲も、明文改憲も許さない」とのべました。

 暮らし、福祉、平和、教育など幅広い分野で活動する17氏が1分間スピーチ。「憲法を生かし、未来に希望をつなごう」の訴えに、拍手が起こりました。


志位委員長がスピーチ

 日本共産党の志位和夫委員長は、安倍政権による集団的自衛権行使容認の狙い、その企てをくい止める展望を語りました。

 この中で志位氏は、集団的自衛権の行使容認とは、海外での武力行使を禁じた憲法上の「歯止め」を外すことだと強調。この「歯止め」を外せば、日本の自衛隊が、(1)米国のアフガニスタン報復戦争(2001年)のようなケースで、「集団的自衛権」を行使し、米軍と一緒に戦闘活動ができるようになる、(2)米国のイラク侵略戦争(2003年)のような「多国籍軍」による戦争のケースでも、肩を並べて戦争をすることになる―と強く警鐘を鳴らし、「日本を『殺し、殺される国』にしていいのかが問われています。断固ノーの声を突きつけましょう」と呼びかけました。

 さらに、安倍政権が持ち出している集団的自衛権の「限定行使」論について、「いったん『歯止め』を外せば、時の政権の政策判断で範囲は無制限に広がることになる」と批判。政府の勝手な憲法解釈の変更による集団的自衛権行使容認に対して、多くの人々から「立憲主義の否定だ」との批判が巻き起こっていることをあげ、「憲法9条に対する立場の違いを超え、『立憲主義を守れ』の一点で、広大な共同を築き、改憲策動を打ち砕こう」と訴えました。

 志位氏は、北東アジアの平和と安定をどう築くかについて言及。何よりも大切なのは、道理にたった外交交渉による解決に徹することだと強調。日本共産党が提唱した「北東アジア平和協力構想」にふれ、「憲法9条を守るとともに、その生命力を生かして、アジアと世界の平和に貢献する新しい日本をつくろうではありませんか」と呼びかけると、会場から大きな拍手がおこりました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって