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2014年4月29日(火)

電話番号案内 障害者手帳あれば―

無料知らず“痛手”

苦しい生活、情報は適切に

NTT「ふれあい案内」

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 「障害者手帳があるとNTTの電話番号案内無料サービスを利用できることを知らず、多額の負担を強いられた」―。障害のある男性から、こんな話が飛び込んできました。(岩井亜紀) 


 連絡してきたのは、島根県益田市の61歳の男性。NTTの番号案内サービスを使い、昨年から今年2月までで、利用料合計が20万円以上に。「障害厚生年金で暮らす私には大きな痛手です」

 男性は2003年、双極性障害を発症し、07年、20年以上勤めていた職場を退職しました。11年12月、精神障害2級で手帳を取得しました。

 「卒業した立命館大学の同窓生仲間に電話をかけようと、104で電話番号を聞きました」と男性。障害者手帳を持つ人は、番号案内が無料になるサービスがあることを知りませんでした。

事前登録が必要

 電話番号案内無料サービスとはどんなものか―。

 NTTグループが提供する「ふれあい案内」です。電話帳の利用が困難な視覚・上肢などの障害がある人と知的、精神の各障害がある人が対象です。障害者手帳を持っていることが条件。事前登録が必要です。

 使い方は、104番の利用時に、「ふれあい案内」を利用する旨を伝え、届けている電話番号と暗証番号をオペレーターに伝えます。固定電話か公衆電話で利用できます。

 「『ふれあい案内』は私たちが運動で勝ち取ったものです。1990年の番号案内サービス有料化と同時に始まりました」。全日本視覚障害者協議会の山城完治理事は、こう強調します。

 NTTグループの前身、日本電信電話公社が85年に民営化されると、それまで無料だった番号案内の有料化が持ち上がりました。「NTTの労働組合とともに『104有料化反対国民会議』を立ち上げて、本社前での座り込みやビラまきなど精力的に取り組みました」

メニューと同じ

 山城さんは「104は食堂のメニューと同じ。無料は当たり前」と事あるごとに訴えました。「電話番号を聞くということは、必ず次に電話をかけるのだから」

 男性は「障害があると生活は楽ではない。自治体は行政の制度だけでなく民間の制度やサービスも適切に情報提供して」と強調します。


 「ふれあい案内」の申し込み・問い合わせ=(0120)104174(無料・全国共通)

 受付時間=午前9時〜午後5時【土曜・日曜・祝日及び年末年始(12月29〜1月3日)を除く】


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