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2014年3月29日(土)

官邸前行動2年

未来に誇り

参加者 「原発ゼロ 今後も発信」

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 「3、2、1…」―。2012年5月5日、代々木公園に集まった人たちは、唯一稼働していた泊原発(北海道)が停止する午後11時に合わせてカウントダウンを始めました。「ゼロ」になった瞬間の歓声と拍手、よろこびを爆発させる若い人たちの熱狂する姿は忘れられません。同年3月末、関西電力大飯原発(福井県)の再稼働反対から始まった首相官邸前の抗議行動は29日で2周年を迎えました。


写真

(写真)「再稼働反対」「原発いらない」とコールする人たち=28日、国会正門前

 参加者は、猛暑の日も嵐の日も大雪の日も、官邸前に集まり続けました。

 「市民が声をあげないと変わらないとわかった」と話す女性(45)は、毎週参加しています。ネットでは得られない情報をたくさん知ることができて勉強になるといいます。「福島の人や原発立地県の人の思いをじかに聞ける。普通の人が1人でも自発的に来られる場所はこれまでのデモと違う。いろいろな主義主張の人が一致点で集まっているのはすごい」

 2年の間に民主党から自民党に政権が変わりました。原発推進の姿勢が強まっていますが、いまも原発は一基も動いていません。

 官邸前でマイクをにぎってコールする首都圏反原発連合のスタッフ、竹中亮さん(39)は「政権が自民党になり、ゆり戻しで原発が推進されています。国民の7割が脱原発を望んでいる。これからもしぶとく“国民なめんな”とみんなで集まって突きつけたい」。

 著名な文化人、アーティストも“一市民”として参加していました。あるミュージシャンは「未来に対して誇りを持って生きたいから、イヤなことはイヤだと、今はっきり言わなくてはいけないと思う」と、本紙の取材にこたえてくれました。

 「2年も続けるとは思わなかった」―。参加者も取材する側も率直な思いです。参加者一人ひとりが自分の大切な時間を削って行動に参加しています。その思いに政府は向き合ってほしい。

 (仁田桃)


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