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2014年3月5日(水)

体調の変化・運転手不足・休日も出勤…

長距離バス事故 「車掌の同乗」必要

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 事故発生の直前、「ドン」という衝撃を感じ、運転手に対し「大丈夫か」「起きろ」と呼びかける声が上がっていた―。富山県小矢部市の北陸自動車道小矢部川サービスエリア(SA)で起きた宮城交通の高速夜行バス衝突事故。運転手も1人の人間である以上、体調の変調は避けられません。

 これまでも乗客が運転手の異変に気づき、あわててハンドルを握りブレーキを踏み、バスを緊急停止させた例があります。(表参照)

 全国自動車交通労働組合総連合会(自交総連)宮城地連宮城県バスユニオン(榊原茂委員長)は、交代運転手がいても、バス中央部の座席下にある仮眠室(トランク)で仮眠をとっていては、緊急時に何もできないことから、2000年の規制緩和で廃止された運転手以外に「車掌(バスガイドなど)の同乗」を義務付けるべきだと緊急に提案しています。同じ公共輸送機関の航空機やJRは「副操縦士や車掌が必ず同乗している」と主張しています。

 宮城県内の元バス運転手は「宮城交通は最大手で、規制緩和で競争が激化するなか、市営バスの委託業務を請け負い、路線を拡充してきた。その半面、運転手が不足し休日出勤が常態化している。事故を起こした運転手も『2月の休日は3日間』と報じられている」。

 亡くなった運転手の小幡和也さん(37)は昨年10月の検査で睡眠時無呼吸症候群とされ、「体に悪影響はないレベル」だが「要経過観察」と判定されていました。

 (遠藤寿人)

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