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2014年2月25日(火)

警報で停止後、手動で98%まで注水

東電の水位管理を批判

規制委検討会

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 東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で、タンク上部から大量の高濃度放射能汚染水が漏えいした問題で、原子力規制委員会の汚染水対策検討部会の会合が24日開かれ、背景にタンクの水位管理の仕方に問題があると批判されました。

 東電によれば、汚染水をタンクにためる場合、タンクが切迫していることから、タンクの「水位高」の警報を超える量を入れています。警報でポンプがいったん自動停止しますが、手動でポンプを駆動。「水位高高」警報の手前の約98%まで満たす運用をしています。

 今回の漏えいは、タンクの天板の点検口からとされていますが、会合では、地震などで水面が揺れた場合に上部から新たな漏えいの危険があると指摘されました。また、水位を「水位高」以下に下げる運用や、タンク天板の密封性の向上などを求める意見がありました。

 今回、移送予定のないタンクに通じる配管の三つの弁が閉じているはずなのに、すべて開いていました。会合では、弁の管理については、付近でさまざまな作業も行われることから、ロックをかけるなどの管理を求める意見も出されました。

 東電が「水位高高」の警報を計器故障と判断し、漏えいの確認が警報から約9時間後となったことについて、「おかしなことは機械のせいと考えるのは根本的に直すべき」と指摘がありました。


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