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2014年2月11日(火)

ドイツ 二大産別労組 組合員数が増加

たたかい通じ 青年層加わる

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 ドイツの二大産別労組が組合員数を増やしています。低賃金労働者の労働争議を支援したり、派遣労働者の待遇改善要求、賃上げを勝ち取ったりすることで、労働者の支持を獲得。両労組とも少子高齢化社会の影響を受け、退職や死亡での組合員離脱数は大きいものの、青年が新たに加わり、たたかいを通じた世代的継承が前進しています。(片岡正明)

 二大産別労組の一つ、統一サービス産業労組(ベルディ)の発表によると、2013年末の組合員数は3343人増え、206万4541人となりました。同労組は五つの産別労組が統合して2001年に発足。当初は組合員数299万人を数えていましたが、その後は減少が続いていただけに、組合員数増は画期的です。

27歳以下5.5%

 13年は退職・死亡で4万5836人減となったのをはじめ、12万9180人が組合を離れましたが、新たに13万1545人増えました。特に27歳以下の青年が4728人増え11万3474人となり、全組合員に占める比率は5・5%へと上昇しました。

 ベルディに参加する組合はサービス業が多く、低賃金労働者や短期労働者などの非正規労働者が多いのが特徴です。この間、米小売り大手アマゾン・ドット・コムのドイツ物流センターでの低賃金押し付け拒否、産別労働協約並みの賃上げを求めるたたかいが注目を集めました。

派遣の賃上げ

 一方、最大の産別労組、独金属産業労組(IGメタル)も13年に約2000人の組合員を増やして約226万6000人となり、3年連続の増となりました。12年以来「同一労働同一賃金」を掲げて派遣労働者の賃上げなどの待遇改善にも努力。さらに昨年、5・6%の賃上げを勝ち取ったことも組合員増加につながりました。

 これらの産別労組が加盟する全国労組、ドイツ労働総同盟(DGB)の発表によると、二大労組以外に、教育・科学労組が前年比で1・32%、警察労組(GdP)が0・52%、食品・飲食・旅館業労組(NGG)が0・35%の増加。DGB自体も0・14%の減に踏みとどまり、13年末の組合員数は614万2749人となっています。


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