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2014年1月22日(水)

きょうの潮流

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 「準備ができないで下手な授業をしたり、子どもをみきれずトラブルが続いたり…自分はだめな先生だ、仕事が遅いからいけないんだと、悲しくなることがたくさんあって…」▼先日、全日本教職員組合(全教)などが開いた「教職員の長時間過密労働解消をめざすシンポジウム」で、採用2年目の小学校教師が涙ながらにもらした言葉です。「授業を準備する時間が足りない」「子どもと接する時間がない」。長時間で過密な勤務に多くの教師が悩んでいます▼全教の調査によると教職員の時間外労働は平均月69時間32分。3人に1人が厚生労働省の示す「過労死ライン」の月80時間を超え、5人に1人が月100時間以上です。さらに、家に持ち帰ってする仕事の時間が平均月21時間41分もあります▼異常な勤務の背景にあるのが「競争と管理」の教育。教師たちは報告書や書類の作成に膨大な時間を奪われています。「関心・意欲・態度」など四つの観点で成績をつけるため、子どものようすを細かく数字で記録させられます▼学力テストの点数を上げるため、ドリルを準備し、繰り返し子どもにやらせる。「学力向上」のためとして、土曜日も授業で出勤という学校も増えています。結果として子どもたちは点数競争に追い立てられます▼過労死寸前の先生たち。これで子どもたちにゆき届いた教育ができるでしょうか。政府に望みたい。教師の数を増やし、仕事を精選し、少人数学級にして、ゆとりをもって子どもと向き合えるようにしてと。


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