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2013年12月23日(月)

きょうの潮流

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 底冷えの冬至(とうじ)。寒さをふきとばす熱気が国会を包みました。老いも若きも、手と手をつなぎ、議事堂の周りをぐるり。「再稼働反対、原発なくせ」の思いを政府に突きつけました▼緊迫した情勢のなかで開かれた“年内トドメの大抗議”。国のエネルギー計画の重要な土台に、ふたたび原発を位置づけようとする安倍政権。再稼働や輸出の動きも加速させていますが、それに対する国民の怒りもひろがっています▼国会包囲の前に日比谷野音で開かれた集会も人波であふれました。主催を代表したミサオ・レッドウルフさんは「3・11以前に戻すことは絶対に許さない」。原発ゼロの目標を白紙撤回しようとしていると、安倍政権を批判しました▼厚い防寒着のなかから、こぶしを突き上げていた70代の男性は夫婦で来たといいます。「いま、わたしたちがあきらめずに声をあげつづけることが子や孫の将来につながると信じて」。命を守りたい、と話す親子の姿もありました▼福島はあの日から3度目の冬をむかえています。いまだに、ふるさとを追われた14万の人たちは、また仮の住まいで年末年始を過ごさなければなりません。しかも汚染水は漏れつづけ、収束のめどさえつかない状況です▼そのなかで原発を動かすことの、なんという愚かさか。年の瀬に、いてもたってもいられず国会につめかけた人々の思い。これから日が伸びていく冬至は古くは一年の始まりでした。決意も強く、新たな年に引き継がれていく原発ゼロのたたかいです。


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