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2013年12月22日(日)

南スーダン対話解決を

国連派遣兵への攻撃非難

安保理

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 【ワシントン=島田峰隆】国連安全保障理事会は20日、武力衝突が拡大している南スーダン情勢について協議しました。安保理議長国フランスのアロー国連大使は、報道機関向け声明を発表し、国連南スーダン派遣団(UNMISS)の兵士や住民が犠牲になっていることを非難。紛争の当事者らに対し、対話を通じて平和的解決を目指すよう求めました。

 声明は「安保理はキール大統領とマシャール前副大統領の双方に対し、敵対関係をやめ、直ちに対話を始めることによって、平和的な解決を迅速にもたらすリーダーシップを発揮するよう求める」と呼び掛けました。

 また「南スーダンの紛争に関係するあらゆる国や国際機関に対し、当事者らが暴力をやめて和解に踏み出すよう影響力を発揮することを求める」と訴えました。

 潘基文(パン・ギムン)国連事務総長も同日発表した声明で、UNMISSへの攻撃を非難し、すべての紛争当事者に自制と敵対関係の停止を呼び掛けました。

 南スーダンでは多数派ディンカ人と少数派ヌエル人の民族対立が激化。ディンカ人を基盤とするキール大統領と、ヌエル人が支持するマシャール前副大統領の両派間の武力衝突が起きています。

 19日には東部ジョングレイ州で、UNMISS施設内に避難していたディンカ人を狙ったヌエル人の武装集団約2000人が施設を襲撃。UNMISSの発表によると、インド兵2人が死亡、1人が負傷、民間人少なくとも11人が殺害されました。

 南スーダン各地の国連施設には合わせて約3万4000人が避難中。アロー大使によれば、ジョングレイ州では武装集団による国連施設への襲撃が拡大しているといいます。


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