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2013年12月6日(金)

秘密保護法案 自公が「強行採決」

参院特別委 野党が差し戻し要求

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 憲法の大原則―人権・民主主義・平和を踏みにじる「違憲立法」・秘密保護法案が5日の参院国家安全保障特別委員会で、野党側の猛抗議のなか、自民・公明によって「強行採決」されました。法案に関して国民の意見を聞く地方公聴会を4日に開いたばかり。国会周辺はこの日も団体や市民らによる反対・抗議行動が展開されるなか、国民の不安や怒りを一顧だにしない与党の横暴な姿勢が極まっています。法案は同日の本会議に緊急上程され、深夜にもつれこみました。会期末を迎え緊迫した情勢になっています。


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(写真)委員長の声が聞こえない中、「強行採決」をしようと起立を促す自民党議員。左は強引な委員会の運営に抗議する仁比聡平議員=5日、参院国家安保特別委

 午後4時すぎ。質疑の途中で、自民党議員から「緊急動議」が出され、野党の猛抗議と怒号で委員会室は騒然となりました。

 「動議」の声も中川雅治委員長の声も喧騒に消され何も聞こえないなか、自公が一方的に「採決」を強行し、その後あっというまに退席。傍聴席から「恥を知れ」「こんな法律は国を滅ぼすぞ」など抗議の声が飛びました。日本共産党などの野党は即刻、参院議長に抗議するとともに、委員会への差し戻しを強く主張しました。

 日本共産党の志位和夫委員長は「採決」直後に、法案に反対する国会前行動に駆けつけ、「絶対にこのような暴挙は許されない。憲法の根本原理にことごとく反する法律は多数といえどもつくってはならない」と厳しく批判。「大義は国民の側にあります。(国民)多数の声は『廃案』です。最後まで一緒に頑張ろう」と力強く呼びかけました。

 11月27日の参院本会議での審議入りからわずか1週間余。理事会で野党に発言させないまま一方的に委員会を開いて公聴会開催や総理出席質疑を決めるなど、強行に次ぐ強行の末の“採決劇”です。特別委だけでなく、この間の与党の議会運営は横暴を極め、5日未明の参院本会議では内閣、経済産業両委員会の民主党の委員長を強引に解任し、自民党の委員長に差し替えるという国会史上初の暴挙にも出ています。

 国会正門前や議員会館前では、廃案を求める団体や市民らが結集し、終日、反対行動を繰り広げました。


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