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2013年11月22日(金)

ストップ!「秘密保護法」大集会での

志位委員長のあいさつ

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 東京・日比谷野外音楽堂で21日開かれた「STOP!『秘密保護法』大集会」での日本共産党の志位和夫委員長のあいさつを紹介します。


矛先は、公務員だけではなく、すべての国民に向けられている

写真

(写真)あいさつする志位和夫委員長=21日、東京・日比谷野外音楽堂

 みなさん、こんばんは。この希代の悪法を必ず廃案に追い込む決意を込めて熱い連帯のごあいさつを送ります。(拍手)

 「秘密保護法案」の仕組みは、政府が持つ膨大な情報の中から、政府が「特定秘密」を指定し、「秘密を漏らす人」「秘密を知ろうとした人」などを厳罰にするというものです。私が訴えたいのは、その矛先が公務員だけでなく、すべての国民に向けられていることです。

何が秘密かも秘密―自由な活動を圧殺する暗黒社会を許すな

 恐ろしいことはたくさんあります。

 第一に、何が秘密かも秘密です。“原発事故が心配だ”と、写真を撮ってブログにのせた。“米軍基地被害が深刻だ”と写真を撮ってブログにのせた。ある日突然、警察がやってきて逮捕になりかねません。国民のあらゆる自由な活動が圧殺されます。このような恐ろしい暗黒社会は、絶対に許すわけにいきません。(「そうだ」の声、拍手)

「情報公開しろ」の一言で犯罪―新しい治安維持法そのもの

 第二に、「秘密を漏らす人」「秘密を知ろうとした人」だけでなく、「共謀」した人、「教唆」―そそのかした人、「扇動」―あおった人も処罰の対象とされます。ある集会で「情報を公開しろ」とマイクで訴えたら、その一言が犯罪とされかねません。これでは新しい治安維持法そのものではありませんか。(拍手)

何を裁かれているかわからないまま重罪に

 第三に、「秘密保護法」違反で逮捕されたらどうなるでしょうか。裁判の過程でも「特定秘密」は開示されません。弁護士はどう弁護したらいいかわかりません。ひとたび「被告人」とされたら、自らを防護する手段が存在しない。何によって裁かれているかもわからないまま、重罪にされます。このような暗黒裁判を、断じて許してはなりません。(「そうだ」の声、拍手)

「海外で戦争をする国」へ――国民の目と耳と口をふさぐ

 政府は、「安全保障のためなら、秘密にして当たり前」といわんばかりです。しかし、安全保障にかかわる問題こそ、可能な限り、最大限、国民に明らかにされなければならないのではないでしょうか(拍手)。それを国民に隠し、ウソの情報で欺いた結果が、あの侵略戦争の誤りにつながった。この歴史の教訓に学ぶべきではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)

 「米軍とともに海外で戦争をする国」をつくる、そのために国民の目と耳と口をふさぎ、情報を統制し、世論を誘導する。いつか来た道の再現を許すな。この声をつきつけようではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)

「修正」ではなく廃案に――この声で安倍政権を包囲し、悪法を阻止しよう

 政府・与党が一番恐れているものは何でしょうか。国民の世論ですよ。日本弁護士連合会、日本ペンクラブ、テレビのキャスター、出版人、演劇人、憲法・メディア法・歴史学者、外国特派員協会、国際ペンクラブなどなど、これまでにない広範な人々が反対の声をあげ立ち上がっています。

 この世論の広がりを恐れ、政府・与党は、一部、自民党の補完勢力である「野党」を抱き込んだ「修正」で強行をはかろうとしていますが、「修正」は法案の本質を少しも変えるものではありません。「修正」で強行など断じて許せません。(「そうだ」の声、拍手)

 日本国憲法の国民主権、基本的人権、平和主義に反する違憲立法―「秘密保護法案」は「修正」ではなく廃案に(「そうだ」の声、拍手)―この声で安倍政権を包囲し、この希代の悪法を何としても阻止しようではありませんか。ともに頑張りましょう。(「そうだ」「がんばろう」の声、歓声と拍手)


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