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2013年11月20日(水)

きょうの潮流

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 「それ、労働基準法違反です」。テレビドラマ「ダンダリン」で、違法に毅然(きぜん)と立ち向かう、竹内結子扮(ふん)する労働基準監督官のせりふが小気味よい▼「働く人を守るために必死に働く人」が主人公。ブラック企業の違法なサービス残業、セクハラ、内定切り、24時間管理の外国人雇用などに立ち向かい、是正を迫ります▼監督官といえば、19世紀イギリスの工場監督官も、労働者の人権の擁護者でした。長時間労働を強いる工場主を告発し、大活躍。その人たちを、マルクスは『資本論』で工場法の「特別の番人」とよび、その報告書を百数十カ所で引用しました。資本家の渇望をよく表していたからです▼監督官のレナド・ホーナーは、長時間労働を「恐るべき害悪」と表現し、工場主の「非道な術策」と鋭く暴きました。マルクスは「労働者階級のために不滅の功績を立てた」と高く評価。数十年前の日本で、『資本論』を学んでホーナーたちの活躍に感激し、監督官になった人が何人も出ました▼厚労省の労働組合によると、約580万の事業所に対し労働基準監督官は3千人余。千葉県の青年たちが、労働局にブラック企業対策を求めたとき、「監督官は三十数人。みなさんからも情報提供を」と言われたといいます▼監督官は、司法警察権をもち、労働者の人権と安全を守る大事な役割があります。日本共産党はILO(国際労働機関)の決定にそって定員の倍加を主張しています。正義感あふれる労働基準監督官が多く生まれてほしい。


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