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2013年10月26日(土)

きょうの潮流

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 もし、あなたの携帯電話が盗み聞きされていたことがわかったら。気持ちの悪さとともに、プライバシーを侵された怒りがこみあげてくるでしょう▼ドイツのメルケル首相がオバマ米大統領に直接抗議しました。米国の情報機関から個人の携帯電話を盗聴されていた可能性が高いとして、説明をもとめたのです。「事実であれば、重大な信義違反だ」。厳しい口調で詰め寄りました▼米国による盗聴疑惑のひろがりに、各国は不信感と憤りをあらわにしています。フランスでも、7千万をこえる市民らの通話記録を不正に入手したと報じられ、オランド大統領がオバマ氏に抗議しています▼米情報機関の盗聴や情報収集は見境がありません。欧州だけでなく、ブラジルやメキシコでも首脳へのスパイ行為が取りざたされています。大使館や国連本部も監視下におくなど、「テロとのたたかい」を名目に、世界中でやりたい放題の無法ぶりです▼その情報機関を統括するのが国家安全保障会議(NSC)。それを手本に、日本版NSCをつくる法案の審議が国会で始まりました。秘密保護法案と一体です。安倍政権は、国民の知る権利を奪いながら、権力による監視を強める腹積もりか▼もともと日本版をつくれと迫ったのは米国です。軍事情報を共有し、ともに戦争するために。平気で他国や個人の権利を侵害する国と手を結んで暗闇社会をつくるというのか。ほんとうは、こんな無法な行為から国民を守るのが、その国の政府がやるべきことなのに。


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