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2013年9月28日(土)

きょうの潮流

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 プロ野球の歴史が変わった激動の年でした。突然の球団合併から球界再編に動いた2004年、私物のように球団を扱う親企業にたいし、選手、ファンが立ち上がり、世論が後押ししました▼選手会労組の粘り強い交渉や史上初のストライキ、選手の署名集め、ファンのデモ―。そこに新しい球団が生まれます。その名は東北楽天ゴールデンイーグルス。創設から9年、多くの思いを背に羽ばたいた金鷲が頂に達しました▼久米島での初キャンプを思い出します。大勢の取材陣に囲まれ1軍も2軍もなく、ベテランも新人も横一線からのスタート。みずからの手でグラウンドを整え、選手たちは「おれたちで新しい歴史をつくる」と意気込んでいました▼しかし寄せ集めの戦力不足は否めず、1年目は大差の最下位。勝率は3割にも届かず、0―26の屈辱的な大敗も喫しました。これまで、Aクラス入りは1度だけ。弱小球団といわれながら、東北の温かい応援をうけて、選手は必死にたたかってきました▼東日本大震災後、自身も被災したチームに特別な目標が加わります。今季、前人未到の開幕22連勝と大活躍した田中将大(まさひろ)投手はくり返し口にしていました。「東北のみなさんを勇気づけたい」▼今年も球史に新たなページが刻まれました。マー君の連勝記録やバレンティン選手の年間最多本塁打、市民球団・広島の初のプレーオフ進出。そして、選手とファンが力をあわせてつくった球団の初優勝を、被災地とともに喜び合いたい。ありがとう!


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