「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2013年9月20日(金)

高校教科書 採択介入に抗議し集会

子どもの学ぶ権利侵害

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 東京都や神奈川県の教育委員会が、「日の丸・君が代」について「公務員への強制の動きがある」と書いた実教出版の高校日本史教科書を各学校が選定しないように妨害したことへの抗議集会が18日、東京都内で開かれました。「都教委の高校教科書採択妨害を許さない実行委員会」の主催で、180人が参加。事務局の鈴木敏夫さんは報告で、昨年東京で始まった特定教科書の排除が、神奈川県、埼玉県、大阪府・市などに波及していると指摘しました。

 県教委による妨害で実教出版を選んだ28校が「再考」を要求され、別の教科書にさせられた(神奈川)、実教出版を選んだ8校の校長が自民党などにより県議会に呼びつけられた(埼玉)―などの状況が報告されました。

 実教出版の日本史教科書執筆者は、「高校生が歴史を主体的に思考し、主権者として成長できることを願って記述してきた」とし、教育委員会がこの教科書を「適切でない」と決めたことは「子どもの学ぶ権利や教師の教える権利を侵害することになる」との執筆者一同の「見解」を発表しました。

 呼びかけ人の一人で明治大学教授の山田朗さんが講演。教科書への介入の狙いは、改憲後の「国防軍」を支える人づくりにあると語りました。

 来年に向けての行動として、現場の意見を尊重した採択を行わせるため、実行委員会作成のパンフレットを使い、教委の不法・不当行為を多くの人に知らせ、抗議の世論をつくること、請願署名を広めることなどが提起されました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって